大人になって始めた習い事、できれば長く続けたいものですが、どうしても辞めなくてはならないときってありますよね。
私も、憧れて始めたサックス教室を、転勤のために1か月で辞めなくてはならなくなったことがありました。
せっかく楽器も買って毎日カラオケボックスで練習していたのですが。
さて、いざ習い事を辞めなくてはならないというとき、どのように辞める理由を伝えればよいのでしょうか。
小さいころは習い事を辞めるときも、辞めることや辞める理由を両親が先生や教室に伝えてくれていましたが、大人なら自分でちゃんと伝えたいですよね。
もちろん辞めることや辞める理由を伝える気まずさ、言いづらさはありますがお世話になった先生のためにも、きちんと礼儀をもって伝えたいものです。
一人の大人として、気を付けるべきことをおさえておきましょう。
習い事を辞める理由大人編 みんなはどんな理由で辞めているの?
大人の皆さんは習い事を辞める理由として、どういったことを教室や先生に伝えているのでしょうか?
本当のことを正直に伝えるかどうかは別として、よくある大人が習い事を辞める理由は下記の通りです。
- 転勤や引っ越しで通えなくなる、通えなくなった
- 金銭的に負担が大きいから
- 仕事が忙しくなってしまったから
- 体力的に通い続けるのがしんどいから
- 始めてみたら思っていたのと違ったから
- 興味がなくなってしまった、違う習い事をしたくなった
- 先生との相性が合わない、教室での人間関係がよくない
- 教室が遠い、交通費や時間がかかるから
- 子育てや介護などの家庭事情が変わった
などなど、身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。
お子さんの場合は、進級や進学のため・受験勉強に専念するため、なども多いです。
ですが、やはり大人になると子供のときよりも、家庭環境の変化が習い事を辞める理由になることが増えてくるようです。
ちなみに私が子供のころは、通っていたスイミングで全ての泳ぎ方を習った、父の仕事の都合で引っ越すため、受験勉強に専念するため、が習い事を辞める理由でした。
そのときは母が教室や先生に連絡してくれていたのだと思います。
ですが、もう立派な大人ですから、辞めることも辞める理由もきちんと自分で伝えないといけませんよね。
習い事を辞める理由では嘘を伝えてもいいの?
では、大人が習い事を辞める理由を伝えるときは、嘘ではなく正直に伝えたほうがよいのでしょうか?
実は、一概に正直に伝えたほうがよい、というようには言えず、そのときの状況による、というのが答えです。
例えば、大手のカルチャースクールや教室だと、退会手続きも事務的なので、受付で書類を書くだけで簡単に伝えられることが多いです。
ですが、個人で先生が運営している教室の場合は、特に小規模な教室だと先生との距離が近いので、心理的に辞めることを伝えるハードルが高く感じるかもしれませんね。
例えば具体的には、転勤や引っ越し、子育て介護での環境変化で辞める場合はプライベートな内容も含みますよね。
そのため、本当のことを伝えるかはあくまでも先生との関係性や習い事の教室の雰囲気などにもよります。
先生との関係性もよく、普段から仲良くプライベートな会話もしているようであれば、辞める理由を正直に話してしまったほうが後々楽かもしれません。
さらに、嘘を伝えたとしても、ご近所やクラスメイトの中で噂になると回りまわって自分自身が困ることもあります。
ただ、先生や教室に通う他の生徒との関係がよくないことが理由で辞めるときは、正直に伝えても、お互いにあまり気持ちよくないですよね。
習い事の先生と生徒とはいえ人間同士ですから、気まずくなることも考えられます。
最後まで気持ちよく通うために、この場合は嘘をつくというよりは、あまり細かいことは伝えないほうがよいでしょう。
もし、習い事が家や職場の近所で、辞めた後も誰かと会うような可能性がある場合は、できる限りわだかまりを残さずに辞めたいものです。
そのため、先生から聞かれない限り無理して理由を正直に伝える必要もないですし、家庭の都合や諸事情で、のように何となくふんわり伝えてしまう手段もありますよ。
先生側からもしつこく辞める理由を聞くのはマナー違反になるので、思ったよりも簡単に、あっさり伝えられるケースがほとんどです。
引き止められることもほぼありません。
先生から寂しくなるね、と言われると、こちらも寂しい気持ちにはなりますが…。
習い事を辞める理由の伝え方はどうする?
では、習い事を辞めることや辞める理由の伝え方はどうすればよいのでしょうか。
先ほども少しご紹介しましたが、大手企業が運営するジム・カルチャースクール・教室などは、窓口で事務的に退会を受け付けていることが多いです。
もしくはメールやオンラインでの連絡のみでOKな場合もあります。
社会人になってから始める人が多いオンライン英会話やホットヨガスタジオなどはその例ですね。
まずは、入会したときに渡された規約を確認して、伝え方としていつまでに・どうやって、なのかを確認しましょう。
月謝の支払いトラブルにもつながるので、いつまでに連絡しなければならないのかは注意が必要です。
ですが、書類上での連絡なので、辞める理由については比較的伝えやすいかもしれませんね。
反対に、個人の先生の習い事に通っている場合は伝え方に気を付けましょう。
大手の教室よりも先生との関係性が近くなりやすいので、できるだけ気持ちよく辞められるように心掛けることが大事です。
そのためには、伝えづらいですがやはり直接会って、口頭で辞める旨と辞める理由を伝えたほうがよいですよ。
普段の欠席連絡にメールやLINEなどを使っているところもありますが、辞めることを伝えるのであれば、できれば直接が一番です。
おそらくメールで伝えたとしても、次回習い事に行ったときに話題になることも多いです。
個人の教室の場合、大手と違って習い事に関する規約はないことが多いので、いつまで通えるのか等も含めてその際に直接先生と相談しましょう。
そのため、辞めることが決まったら、できるだけ早いタイミングで先生に連絡することをおすすめします。一般的には1か月前までに伝えるのが好ましいと言われていますよ。
習い事を辞める理由を伝えたらお礼は必要?
習い事を辞めることが決まって、辞める理由もきちんと伝えられた場合、これまでのお礼に何か先生に渡したほうがよいかは悩む方も多いかもしれませんね。
特に辞める理由が円満で、お礼の気持ちを伝えたいならぜひ用意しておくとよいですよ。
ここでも規約の話になりますが、生徒からの贈り物を先生が受け取ってはいけないことになっている教室もあるので、そちらは事前に確認しておきましょう。
個人の先生の習い事の場合も、絶対に必要とまではいきませんが、これまでのお礼の気持ちを伝えるためにも簡単でよいので贈り物ができるとよいかもしれません。
簡単にお手紙を添えても喜んでもらえますよ。
渡すタイミングとしては辞める理由を伝えるときではなく、最後に教室に行く日、授業が終わって帰るときにお礼の言葉と一緒がよいでしょう。
お礼の品として一般的なのはお菓子です。特に先生が好きなものが何か分かっていれば、それを送るとよいですね。
金額もあまり高すぎないもので、具体的には5000円以下で十分です。
賞味期限が短すぎないものを選びましょう。
お菓子以外にも、習い事に関係するものも喜ばれます。また、少ない例ですが、ギフトカードなどの金券を渡す方もいるようです。
お菓子を選ぶなら、「個包装のもの」「軽くて持ち運びしやすい」「できれば日持ちするもの」がオススメです。
個人的に大好きで鉄板のお菓子がコチラ!京都の老舗、鼓月さんの代表作です。
定番だけど、どこに持っていっても大好評な甘いお菓子。食べたことがなければぜひお試しください♪
どうしても習い事を辞める理由をメールで伝えたい…そんなとき
ここまで、特に個人の先生の教室で習い事に通っている場合は、マナーとして直接会って、口頭で辞めることや辞める理由を伝えたほうがよい、ということをお伝えしてきました。
ですが、急な体調不良や環境の変化になど、場合によってはどうしてもメールで伝えなくてはならないこともあるかもしれません。
そんなとき、どういったことに気を付ければよいのかをまとめました。
可能であれば、メールで連絡したあとにも後日対面であいさつできるのが一番ですよ。
メールで連絡するときは、ビジネスメールほど、とまではいきませんが、できるだけ丁寧な文章を心掛けましょう。
メールに書くべき内容は次の4点です。
・習い事を辞める理由
先に紹介したような、伝えてもその後問題なさそうな理由であれば正直に伝えます。
そうでなければ家庭の都合や諸事情、などの言葉を使いましょう。とはいえ、実際の辞める理由と離れすぎないように注意しましょう。
・習い事を辞める時期
いつまで通えそうなのか、いつまでに辞めたいのかをはっきりさせておき、最終日は先生と改めてきちんと確認するようにしましょう。
・お礼の言葉
せっかく丁寧に教わってお世話になったのですから、きちんとお礼の気持ちは言葉にして伝えましょう。
・手続きについての確認
手続きに必要なものはあるか、メールだけで大丈夫なのかを確認するようにしましょう。
また、メール本文の例をご紹介しますが、以下のものは非常に簡単な例文です。
コピペではなく自分なりの言葉も交えたほうが気持ちが伝わりますので、ご自分でも考えてみてください。
○○先生
いつもお世話になっております。
このたび○○(辞める理由)のため、教室を退会させていただくことになりました。
最終日は○月○日を考えております。
(すでに通えなくなっている場合)
急なご連絡で申し訳ありませんが、○月○日を最後に教室を辞めなくてはいけなくなりました。
これまで先生には大変熱心にご指導いただき、楽しく教室に通うことができました。
大変感謝しております。
必要な手続きがありましたらご教示いただけますと幸いです。
最終日までより一層頑張りますので、ご指導の程よろしくお願い申し上げます。
○○(名前)
まとめ
・大人が習い事を辞める理由には、引っ越し・転勤、体力・金銭面、家庭環境の変化、イメージと違った・飽きてしまった、先生や仲間との相性が悪い、時間や場所が通いづらい、など
・習い事を辞める理由を伝えるときには、嘘ではなく正直な理由を伝えたほうがよい場合と、家庭の事情・諸事情として細かく伝えないようにする方法がある
・大手スクールの場合はメールや窓口での手続きで退会できるが、個人の先生の場合は直接辞めることを伝えたほうがよい
・習い事を辞めるときは、一般的には1か月前までに伝えたほうがよく、最終日は先生ときちんと相談する
・必須ではないが、習い事の最終日、帰るタイミングで感謝の言葉と一緒にお礼の品を渡せるとなおよい
・5000円以下で日持ちするお菓子、先生が好きなお菓子や習い事に関するものが好まれる
・どうしても辞めることをメールで連絡する場合、伝える内容としては、辞める理由、辞める時期、感謝の言葉、手続きについての確認、の4点
・できればメールを送ったあとにも、対面であいさつできたほうがよい
・メール本文もコピペではなく、自分で考えた言葉を使ったほうがより感謝の気持ちが伝わる
以上、大人が習い事を辞めるときに気を付けたいことをいろいろご紹介してきました。
特に家や職場の近所の教室に通っていたのであれば、辞めてからも先生やクラスメイトとばったり会うことがあるかもしれません。
教室を辞めたあとも、先生やクラスメイトといい関係でいられるように、大人の対応を心掛けたいですね。
そういえば、子供のころ私たち兄弟がピアノを習っていた先生とは、母がいまだに連絡を取り合ったり年賀状を送り合ったりしているそうです。
時々私たちのことも気にかけてくださっているようで、母からそのことを聞いたときはとても嬉しい気持ちになりました。
おそらく当時は母がかなり気を遣ってくれていたのだと思います。
辞めることを伝えるのには勇気がいりますが、自分自身がすっきり気持ちよく辞めるためにもきちんと伝えましょうね。
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