勤務先から転勤を言い渡されたら、まず最初に何を思うでしょうか?
期待されている!新しい環境でも頑張ろう!!
と思う男性もいれば…
今の場所を離れるのは嫌だな…転勤したくない…
と思う女性も。男女関係なく、思いは人によって様々だと思います。
しかし、転勤というのは多くの仕事でその可能性ある場合が多いんです。
転勤を断ることは基本的には難しいですが、家族の介護などの正当な理由がある場合、断ることができるケースもあります。
転勤を断る女性のその本音や、転勤を断る正当な理由。また、転勤を断っても会社都合の退職となるケースなどを、詳しくご紹介していきます。
転勤を断る女性…その本当の理由とは
そろそろ仕事や環境にも慣れてきたかな、というときに転勤を言い渡されてしまったら、どう思いますか?
転勤というとそれまでの生活が激変し、プライベートまで影響が出る可能性もあります。
そうすぐには受け入れられないですよね…。
特に女性の方で最近結婚したばかりという場合や、そろそろ出産を考えている場合、そのようなライフイベントにも影響しかねません。
しかし、基本的には会社員である以上転勤を拒否することは難しいものなんです。
なぜなら、ほとんどの企業が就業規則に「社員に対して転勤を命じることができる」と記載しているからです。
男女関係なく正当な理由なく転勤辞令を拒否することは、将来にとって良くない影響がある可能性があります。
そんな…じゃあやっぱり黙って受け入れるのが普通?
嫌だと思う私がおかしいの??
大丈夫、そんなことはありませんよ!
様々な理由で転勤を断ることを考えてしまう女性は結構多いんです。
ここでは、転勤を断ることを考える女性たちの本音について調べてみました。
本音①通勤時間が長くなるのが嫌
転勤を断る女性の本音その①は、「通勤時間が今より長くなるのが嫌」という意見でした。
定時に間に合わせるために朝早く起きて、満員電車に揺られて…決して楽しいものではありませんよね。
今の通勤時間に満足している場合、転勤を断りたくなるのも当然ですよね。
私は以前営業職で、毎週出向先が変わるという経験をしたことがありますが、本当に辛かったです!
ちなみに、総務省統計局によると(総務省統計局 通勤・通学時間が長い!?ランキング)47都道府県での通勤・通学時間の全国平均は1時間14分でした!
これは往復での時間になりますので、片道に換算すると37分です。
意外と短いんですね!長い通勤時間に本を読んだり音楽を聴いたりと、楽しむ方法もありますが、やっぱり近い方が楽ですよね。
本音②結婚や出産を考えている
転勤を断る女性の本音その②は、そろそろ結婚や出産を考えている、です。
大きなライフイベントとして挙げられる、結婚や出産。
プライベートで大きな変化があるときに、仕事の環境まで変えたくない!という気持ちもよく分かりますよね。
将来的には転勤しても良いけれど、今は断りたいという意見もあるようです。
本音③慣れ親しんだ環境を離れるのが嫌
転勤を断る女性の本音その③は、慣れ親しんだ環境から離れてしまうことが嫌、です。
仕事を始めて数年が経ち、業務内容にも慣れてきた。周りの同僚や先輩たちとも仲良くやっている。
そんな状況だとしたら、その慣れ親しんだ環境を変えるのにはなかなか勇気がいりますよね。
現在の職場の居心地が良ければ良いほど、現在の職場から離れたくない!と思う気持ちが強くなりそうです。
本音④新しい環境に馴染めるか不安
転勤を断る女性の本音その④は、新しく移った環境にまた馴染むことができるか不安、です。
現在の環境に上手く馴染んでいるほど、この不安は大きくなりそうですね。
住む場所が変われば親しい友人とも離れてしまい、コミュニティが変わることへの不安もあるかと思います。
しかし、新しい環境というのは成長のチャンスになるというプラスの面もあります。
そんな風にポジティブに考えるのも良いかもしれませんよ!
転勤を断る正当な理由にはどんなものがある?
企業の社員である以上、基本的には転勤を断ることは難しいことです。
就業規則や雇用条件に転勤を関する項目が定められている場合が多いからです。
正当な理由なく転勤を断ることをした場合、自分の昇進・昇給に影響が出るだけでなく、最悪の場合は解雇もあり得るのです。
しかしそれは、正当な理由なく転勤を拒否した場合です。
そうです、正当な理由があれば男女関係なく転勤を断ることができるんです。
できることなら今の会社のこの環境で働きたい場合、まず自分に転勤を断る正当な理由があるかどうか考えてみましょう。
まずは雇用契約を確認する
転勤を断る正当な理由の前に、まずはご自身の雇用契約書を確認しましょう!
なぜなら、雇用契約の内容に「転勤なし」と記載がある場合は、正当な理由がなくても転勤を拒否できるからです。
書面でそのように記載されている以上、断ることができない場合は会社側の契約違反になります。
また、「女性事務職には転勤なし」などの記載がある場合もありますので、よく確認してみてください。
家族の介護や通院を理由に断る
あなたのご家族に持病があり、定期的に通院や介護が必要な場合、転勤を断る正当な理由になり得ます!
例として、以下のような理由が該当すると思われます。
子どもに持病があり定期的に通院しているんです。
転勤先でも同じ治療が受けられるか不安です…
実家の母の面倒を見ているので、転勤をすると介護をする人がいなくなってしまいます。
ご家族の介護などを行なっている場合、転勤してしまっては当然介護ができなくなってしまいます。
このような事情がある場合、男性であっても女性であってもまず会社に正直に相談してみましょう。
育児を理由に断る
今は男女関係なく、子どもが生まれても夫婦で仕事をしているご家庭も多いと思います。
うちは妻も仕事をしていて、二人で協力しながら家庭を守っています。
私が転勤になると妻の負担が大きくなってしまいます。
夫婦どちらかが転勤で単身赴任などになってしまうと、残された方の負担が大きくなってしまいますよね。
こうなってしまっては、家庭を守ることに大きな影響が出ることが考えられます。
実際、育児をしながら仕事も家事もこなすというのは本当に大変ですから、まずは会社に相談してみると良いですね。
出産を考えていると断る
単身赴任の可能性のある転勤の場合、そろそろ子どもを作ることを考えているということも正当な理由になり得ます。
子どもというのは当然どちらかがいなければ作ることができませんから、これも会社に相談してみると良いでしょう。
もし不妊治療などをしている場合はかなり深刻な理由になるかと思います。
転勤を断ると会社都合の退職になるケースがある!
転勤を断るために退職することになってしまうかもしれません。
その場合はやっぱり自己都合の退職?
結論から言うと、自己都合も会社都合もあり得ます!
自己都合と会社都合では、失業給付金や退職金の面で大きく異なります。
例えば失業給付金の場合でいうと、自己都合退職の場合、給付開始には最短でも約2ヶ月もかかります。
一方で会社都合退職の場合、最短で7日後には給付開始となります。これはかなり大きな違いですよね。
自己都合退職 | 会社都合退職 | |
給付開始日 | 2ヶ月7日後 | 7日後 |
支給日数 | 90日~150日 | 90日~330日 |
最大支給額 | 約118万円 | 約260万円 |
転勤を断る場合、どんなケースが会社都合退職となるのか見ていきましょう。
転勤や異動が雇用契約に違反している場合
他の項目でもご紹介しましたが、転勤や異動を言い渡されたらまず雇用契約を確認しましょう。
もし雇用契約に「転勤はないものとする」などと書かれているのに転勤を言い渡された時は、当然に断る権利があります!
このような場合でやむを得ず退職することになった場合は、「会社都合での退職」という扱いになります。
必要な配慮を欠いた転勤命令の場合
厚生労働省は、会社都合退職の判断基準を定めています。
そのひとつに「労働者の職業生活継続のために必要な配慮を行なっていないため離職したもの」というものがあります。
曖昧な表現のようですが、いじめや嫌がらせなどを放置した上の退職という場合も「必要な配慮を行なっていない」ケースに当たります。
転勤を断るのに正当な理由があるにも関わらず、転勤命令を強制した場合などもこれに当たるかと思います。
例えば、親の介護のために転勤を断る選択をしたのに転勤を命じられ、やむを得ず退職した場合は会社都合退職になると言えます。
まとめ
- 転勤を断る女性の本音は、通勤に時間がかかるから
- 転勤を断る女性の本音は、結婚や出産といったライフイベントの障害になるから
- 転勤を断る女性の本音は、慣れ親しんだ環境や友人を変えるのが嫌だから
- 転勤を断る正当な理由には、家族の介護や通院、育児が大変になるなどがある
- 転勤を断って退職する場合でも、会社都合退職となるケースがある
同じ会社に長く勤めていると、平凡に仕事を続けていきたい方にはとても居心地が良くなります。
そんな時に転勤や異動はちょっと憂うつになってしまいますよね。
正当な理由がある場合には転勤を断ることができる場合もあるということを知って、そこは正直に会社に相談してみましょうね。
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