社会人になってから初めての転勤なんだけど、どうしよう?
家族のそばにいたいけど、1年で戻ることってできるの?
1年で戻るにはどんな理由がある?単身赴任も考えるのがいい?
この記事にたどり着いた方には、上記のようなお悩みがあるのではないでしょうか?
会社から転勤を言い渡されてしまった時は、考えることも色々あって大変ですよね。
特に初めての場合は、それなりに悩んでしまうもの。
そして家族がいる方などは、ご家族の状況によっては迷われることもあるかもしれません。
今回はそんな皆さんに対して、転勤後に1年で戻ることが出来るのか、その理由、また転勤の際に考えられる単身赴任について述べていきたいと思います。
皆さんにとって色々考える際のヒントになればうれしいです!
転勤後に1年で戻ることはできる?
それでは実際に転勤を言い渡されてしまった場合、1年で戻ることはできるのでしょうか?
また、転勤を断ることもできるのでしょうか?
結論としては、短ければ半年や1年で戻る場合もありますが、基本的には会社が決めるので、すぐに帰ってくることは難しいと考えたほうがよさそうです。
加えて転勤を命じられると、基本的には断ることはできません。
これは就業規則によって決められているので、その規則に則って雇用契約が結ばれているためです。
気になる方はぜひ、ご自身やパートナーの就業規則を確認してみましょう。
転勤に関しては会社にもよりますが、長いケースだと1回目の転勤の次に、また新しい土地への転勤を命じられ、合計で10年以上の転勤生活を送るというケースもあります。
こうしたことからそもそも、転勤が決まってしまうと、元の土地に戻ってこれるかもわからないことが多いのです。
そのため、パートナーのどちらかが会社から転勤を言い渡されてしまった場合は、1年で戻るとは思わず、すぐには戻れないことをあらかじめ想定しておく方がいいでしょう。
転勤が発生してしまう背景にはどんな事があるの?
ちなみにそもそもどうして全国的な転勤や、国外への転勤が頻繁に起こるのでしょうか?
これは会社の人事制度に由来しています。
会社の制度にもよりますが、異動が発生するケースでは下記の様なものが挙げられます。
- どこかの営業所、支社で退職や長期による病欠、育休などにより欠員が生じた場合
- 昇進や昇格による異動
- その社員に対して経験を積ませるため
- 特定の取引先との癒着や不正を防ぐために一定期間で行う
上記の様なことを反映すると、異動の期間や今後の状況を予測することは、なかなか難しいというのが現状です。
こうしたことから、転勤がある企業であると分かっている場合は、どう対処するのか常に家族で話し合う機会を設けておくことが必要です。
転勤が多い企業はどんな企業?
加えてそれでは、そもそも転勤が多い企業とはどの様な企業なのでしょうか?
転勤が多い企業としては銀行や商社、全国的に事業を展開している企業などが挙げられます。
また、海外に事業を展開している企業に入った場合は、全国転勤に加えて国外への転勤の可能性も発生します。
私が以前勤務していた会社も国際貿易関係の企業でしたが、海外転勤も含めて毎年それなりの人数の方が異動していました。
その一方で入社時点や、働いていく中で職種によっては全国転勤ありのコースか、地域限定で働くコースなのか選ぶ企業もあります。
(その場合は給与面や昇進等で大きく差が出てしまうことがありますが…。)
どうしても転勤を避けたい場合は、そういったコースに変更することも考えてみるといいのかもしれません。
上記のことから、企業が転勤に関してどう考えているのかは、人事制度や異動に関する制度を観察することで見えてくることもあります。
ご自身やパートナーがどの様な制度の企業なのかは、一度確認してみた方がいいのかもしれません。
転勤を1年で戻ることのできる理由にはどんなものがある?
それでは実際に転勤を会社から申し渡されてしまった際に、1年で戻ることのできる理由などはあるのでしょうか?
特に家族を持ってから初めての転勤を申し渡されてしまった時は、短期間や1年で戻る方法なども検討してみたいですよね。
そこでここからは転勤から1年で戻るようにするための理由には、どんなものがあるのかについて紹介していきたいと思います。
短期間で転勤から戻れる理由とは?
考えられる理由としては下記のようなものが挙げられます。
- 両親や家族の介護(生命にかかわるもの)
- 本人の精神的な疾患、身体的な疾患が発生した場合(今後一人で生活していくことが難しいと判断された場合)
企業によって判断基準が異なるため一概に言うことはできませんが、上記のような理由から、会社の人事部に「異動願」を出すことが出来ます。
そして、戻る必要があると判断されれば、転勤先から1年で戻ることが出来る可能性があります。
しかしながら、どちらの理由も相当深刻なものとして挙げられるので、基本的には余程のことがない限りすぐに希望が通ることは難しいと考えるべきでしょう。
それでも希望を通したいときは何ができる?
こうした中で、自分自身の希望をなるべく通すためにはどのようなことをする必要があるのでしょうか?
大きく分けて考え方は3つあります。
- 「異動願」を出し続ける(戻りたいことを意思表示し続ける)
- 人事権のある人との関係を良好にしておく
- 仕事での成果を出し続ける
それでは、ここからは上記の項目を細かく述べていきます。
<「異動願」を出し続ける(戻りたいことを意思表示し続ける)>
まず、「異動願」を出し続けることは意思表示をするためには、大切なことです。
その際に、戻りたい意思だけでなく戻ってどんな事が出来るのか、何がしたいのかなどキャリア的な視点も含めて希望を出せるとより通りやすくなることが考えられます。
転勤から早く戻りたい場合には、継続的に「異動願」で意思表示をしていきましょう。
<人事権のある人との関係を良好にしておく>
上記の件とつながる部分もありますが、人事権のある上司や、人事部の人とは日ごろから良好な関係を築いておくことも大切です。
日ごろ良好な関係を築いておくことで、自分のキャリアとセットで戻りたい意思を伝え続けていると、何かの拍子に思い出してもらえる可能性が高まります。
「ここには、こんな人がいいかもしれない」と思ってもらえればしめたもの。
地道に関係を築いておくことも、試してみましょう。
<仕事での成果を出し続ける>
仕事での成果を出し続けている人は、会社の方も手放しづらくなります。
こうしたことから、仕事での成果はしっかりと出すようにすることが大切です。
仕事での成果があれば希望が通りやすくなることもありますし、うまくできれば昇進という形で、行きたい地域に戻ることもできます。
少し時間がかかるかもしれませんが、こうした道も考えてみてもいいのかもしれません。
ちなみに上記のような対策をしてみて、なかなかうまくいかないときは転職という方法もあります。
周りの人の様子を見ながら、下記のように感じる場合は、考えてみてもいいのかもしれません。
なかなか転勤の希望が通りにくそうだな…。
どうしても戻りたい!次の転勤の時まで待てない!
ただ、すぐに転職が出来るのかというとなかなか難しいので、日ごろから少しずつ準備をしておきましょう。
様々な想定も含めて、転勤や転職、キャリアなど多角的な視点で、日ごろから仕事を考えておくことも重要です。
転勤して1年で戻ることができるか分からない場合は単身赴任がおすすめ
ここまでは転勤がある企業の背景と、1年で戻るための理由に関して紹介してきました。
それでは転勤が決まってしまった場合、実際にはどの様に考え対処したらいいのでしょうか?
ここからは転勤が決まった際に考えられる選択肢の一つである、単身赴任について考えていきたいと思います。
その前に子供と共に生活しているか否かも大きく影響しますが、転勤が決まった際の対処法としては大きく分けて下記の2つ考えられるのではないでしょうか?
- パートナーの一人が単身赴任を行う
- 家族を帯同して転勤先に一緒に住む
それでは、ここからは単身赴任について、そのメリットやデメリットについて紹介します。
単身赴任のメリットとデメリット
まず考えられるメリットとしては下記が挙げられます。
- 異動先の新しい土地の文化や環境を知ることができる
- 家族の環境を変える必要がない
- 家を手放さなくても済む(家を購入している場合)
- 自分自身の時間を手に入れることができる
- 家事は自分のことのみで良い
- 家族が旅行などで遊びにくることができる
新しく生活が変わるので、好奇心がある人にとっては非常にプラスになるようです。
また、家族がいる方でも、家の心配や、環境が変わることへの家族の負担はないので、そういった部分はメリットとして大きいように見受けられます。
一方で単身赴任のデメリットとしては、下記の様な点が挙げられます。
- 子供の成長を見ることができない(子供がいる場合)
- パートナーの一人に子育ての負担がかかってしまう(子供がいる場合)
- 生活費が二重にかかってしまう
- 帰るための費用もかかってしまう
- 孤独を感じることがある
- 家族と共に生活できない時間が長いため、家族の小さな変化に気づきにくい(家族関係の破綻の可能性がある)
基本的には家族と一緒に生活ができないことからくる心理的な距離や、子育ての負担、家族の全体的な費用面の負担が増えることが、大きな問題として認識されています。
上記のようなメリットとデメリット、また転勤の期間が分かりにくいことを加味すると、転勤の初期の段階では単身赴任という選択肢の方がおススメです。
そうすることで転勤先の土地の様子を見た後に、タイミングをみて家族を呼び寄せることもできます。
まためったにありませんが、1年で戻るとわかっている場合にはなおさら単身赴任がいいでしょう。
短期間であれば家族に対して、そこまで環境を変える必要もないですしね。
単身赴任の時は家族とのコミュニケーションを綿密に!
ただここで注意することは、期間が分からない転勤の場合、家族を優先に考えているのであれば、いつかは一緒に生活することを前提に計画を立てていく必要があること。
そして家族ともその考え方を逐一確認したり、共有したりする時間を作る、コミュニケーションを図っていくことも大切です。
これを怠ってしまうと、子供との関係が悪化してしまったり、パートナーと離婚してしまったりと、家族の中でも問題が発生してしまうことが事例として多々見受けられます。
これはデメリットにも挙げられているように、家族内での溝やすれ違い、子育てに関われない点が時間が経てば経つほど修復が難しくなることに由来しています。
1年で戻るなどの短期間の転勤の場合は、修復したり関係を維持することはまだ可能ですし、工夫次第で対処も可能です。
しかし、期間が分からない、長期間の転勤の場合は、上記のデメリットに対処するにも限界があるので、そのあたりも含めて家族と常に話し合ってみることが良さそうですね。
子供の年齢やパートナーの仕事など、考えることは多岐にわたりますが、話し合いをしっかりと行いライフプランに合わせた家族の生活を模索する必要がありそうです。
まとめ
- 基本的に転勤から1年で戻ることは難しい
- 転勤は基本的には断ることが出来ない
- 会社によっては転勤先からまた新しい転勤先に行ってしまうことも
- 転勤からは戻ることが出来ない前提で考えよう
- 転勤から1年で戻るための理由はかなり深刻なもののみ
- 転勤の希望を通すためにできることは、意思表示と良好な関係作り、成果をあげること
- どうしても転勤できないなら転職も考えてみて
- 転勤の初期は単身赴任がおススメ
- 単身赴任の際の家族とのコミュニケーションはより気を付けて!
今回は転勤をする際は、1年で戻ることが出来るのかについて、その背景や戻る際の理由、また転勤の際の方法の一つとして考えられる単身赴任について紹介してみました。
若い時やある時までは転勤をそこまで気にしていなくても、人生の中のあるタイミングで急に戻りたくなったり、個人の希望を通す必要に迫られることもあります。
そういう意味では人生何があるかわからないですよね。
そうした中で、少しでもこの記事で皆さんの心が軽くなったらうれしいです。
そうした中でも皆さんがより良い選択ができることを願っています!
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