ブーツの洗い方って、生地によって変わる?合皮の場合ならどうすればいい?
ブーツを確認したら、カビが生えてしまってたのを発見…。どう洗ったら落とせるの?
毎年冬に重宝するブーツですが、洗い方となると「ちょっと微妙…。」と感じる方は多いのではないでしょうか?
久しぶりにウキウキした気分で箱から出したら「カビが生えてた!」と、残念な結果になってしまうことも。
そんなことから、ちょっとお手入れは難しいなと思われている方もいるかもしれません。
そのため今回はブーツでも特に使用される合皮の生地を中心に、ブーツの洗い方に関してまとめてみました。
ちなみに結論から言うと合皮の場合は後でしっかり乾かせば、水で洗ってしまっても大丈夫です!
ご自身のブーツはどの洗い方に該当するのか、読みながら考えてみてくださいね。
ブーツの洗い方で合皮のブーツは何に注意する必要がある?
それではここからは、ブーツの種類ごとに洗い方を紹介していきます。
今回紹介するブーツの生地の種類は、下記の3つです。
- 合皮
- 革
- スエード
ブーツの素材によって、準備するものや洗い方が異なってくるので、ご自身が一度洗いたいと思うブーツは何で出来ているのか、一度確認してみてください。
素材に合わない方法で洗ってしまうと、シミが残ってしまったり、形が崩れてしまうことがあるので要注意です。
それではまずは、合皮から見ていきましょう!
合皮のブーツを洗う際に準備するもの
合皮のブーツを洗う際に必要なものとしては、下記のものが挙げられます。
- 洗面器
- 中性洗剤
- スポンジ
- ブラシ(硬すぎない靴磨き用の馬毛ブラシ)
- 歯ブラシ
- 新聞紙やペーパータオル
合皮のブーツの洗い方
合皮ブーツの洗い方は下記の手順で進めていきます。
<①靴の汚れを落とす>
ブラッシングで靴に付いた汚れや埃を落とします。
<②洗剤液を作る>
用意した中性洗剤をぬるま湯に溶かして、洗剤液を作ります。
衣類用の洗剤(アクロンやエマールなど)でOKなので、準備しておきましょう。
<③ブーツを洗剤液の中で洗う>
洗剤液の中にブーツを入れて、スポンジで靴の表面を優しくなでるように洗っていきましょう。
あまり強くこすってしまうと、靴の表面が傷ついてしまうので、こする強さには注意が必要です。
外側とは反対に、靴の内側は靴用のたわしやブラシなどで強めにこすっても大丈夫です。
汗や皮脂の汚れをこすることで、しっかりと落としていきましょう。
良く洗った後は、よくすすいでください。
ここですすぎが足りないと、洗剤が残ってしまいシミになってしまうことがあります。
シミを防ぐためにも、すすぎ残しには注意です。
<④洗濯機で脱水する>
しっかりとすすぎ終わった後は、洗濯機で脱水を行います。
目安は1分から2分ほど。
それ以上長い時間で脱水してしまうと、ブーツが型崩れしてしまう恐れがあります。
<⑤日陰で干す>
脱水が終わった後は、日陰でしっかりと干すようにしましょう。
日光が当たる場所にブーツを置いてしまうと、合皮が傷んでしまうので、太陽の動きも気にしながら干してみてくださいね。
ちなみに早く乾かしたい場合は、靴の中に新聞やペーパータオルを丸めて入れておくと効果が出ます!
合皮ブーツを長く使い続ける際に出てくる問題点もチェック!
上記で洗い方の紹介をしましたが、ここからは合皮のブーツを使い続ける際に出てくる、問題点にも触れておきます。
これから紹介する点が、今使用しているブーツに見られる場合は、かなりダメージを受けている可能性があるので注意しましょう。
合皮のブーツを使い続けていると、下記のような問題が出てくることがあります。
- ベタつき
- 黄ばみなどの変色
- 表面のひび割れや剥がれ
前提として、合皮にはPVCレザーとPUレザーに分類されます。
PVCレザーは、塩化ビニル樹脂でできており、耐久性が高く汚れに強い反面、表面がひび割れしやすいという特徴があります。
一方、PUレザーはポリウレタン樹脂でできており、本革に近い手触りで柔軟性が高く通気性が良い反面、べたべたになりやすいという特徴があります。
同じ合皮でも上記のように違った問題が出てくるので、特徴は押さえておくといいでしょう。
上記で紹介してきた問題が出てきてしまった際にはプロに頼むことも考えてみてください。
場合によっては直してもらえることもあるかもしれません。
ここまででは水で洗う方法を紹介しましたが、ブラッシングと濡らして搾った布で表面を拭くだけでも、普段のお手入れとしては十分です。
こまめにお手入れして長く、大好きなブーツを使っていきましょう!
ブーツの洗い方で革製のブーツに気を付けることとは?
革のブーツはにはどのような特徴があり、どのような洗い方が良いのでしょうか?
革のブーツは合皮のブーツと比較すると、水に弱い、表面が傷つきやすいなどの傾向にあります。
そのため、雨や汗などには注意が必要です。
また、連日同じ革のブーツを履き続けてしまうことも、そのブーツにとっては負担となってしまいます。
そのため、1日履いたら少し休ませることでより長く履くことが出来ます。
こうしたことにも注意しながら、普段はブーツを履いていけるといいですね。
ちなみに私はこうした革製のブーツの特徴を分かっておらす、毎日履き続けてしまった結果、短命でブーツが壊れてしまったことがありました…。
みなさんは、そうならないでくださいね!
それでは、下記の内容をチェックして洗い方を確認していきましょう。
革のブーツを洗う際に準備するもの
革のブーツは水に弱いことから、水につけて洗うことはおススメできません。
そのため洗うというよりは、ここからはお手入れする際に必要なものを紹介します。
お手入れの際に必要なものはこちら。
- ブラシ
- 革専用のクリーナー
- 革専用のクリーム(オイル)
- 乾いた柔らかい布(Tシャツや使わなくなった布でOK)
革のブーツの洗い方
革のブーツのお手入れは、下記のような形で進めるといいですよ!
<①ブラッシングで汚れを落とす>
まずは、ブラッシングで靴の汚れを落とすようにしましょう。
その際に注意するのは、最初に靴の紐を外しておくこと。
合皮の場合でもそうですが、靴の紐を解いておくと、普段見れない奥まったところも開くことができ、細かいとこをの汚れを落とすことができます。
ブラシの他にも綿棒などを使うと、狭いところの汚れも落とせるので、ぜひ使ってみてくださいね。
<②靴専用のクリーナーで靴の汚れを落とす>
用意した布にクリーナーを少し取って、靴全体にいきわたるように伸ばしていきましょう。
汚れが気になる箇所は、少し入念にクリーナーを塗りこむことで汚れを落とすことが出来ます。
靴全体に塗り終り、汚れが目立たないような感じになったら、乾拭きをしていきます。
乾拭きが完了したら靴の手入れは大体終わりです。
<③靴専用のクリームを塗って表面をコーティングする>
靴の乾拭きが終わったら、靴専用クリームで靴の表面をコーティングしていきます。
この時注意するのは、クリームを塗りすぎて革が柔らかくなってしまうこと。
革が柔らかすぎると形が崩れてしまうこともあるので、クリームの量には注意しましょう。
この表面をコーティングする作業は、革の表面のひび割れやシワを防ぐ効果があります。
最後のひと手間で、大切なブーツを長く使っていけるといいですね!
ブーツの洗い方でスエードの生地のブーツはどうすれば良い?
ブーツの素材としてよくあるのがスエード。
スエードのブーツも洗い方には注意する必要があるので、ここからはスエードのブーツの洗い方に関しても紹介していきます。
まず、スエードとは革にサンドペーパーなどで加工を加えることで、独特の風合いを出した生地のことを指します。
寒い冬でも温かさを見た目から演出してくれるあの風合いはみなさん大好きですよね。
しかし、その毛を立たせていることで様々な汚れに絡まりやすくなってしまっています。
また、革に加工を施しているため、水には基本的には弱い生地です。
そのためこれから紹介するものも含めて準備し、ダメージが少ない様に洗っていきましょう!
スエードのブーツを洗う際に準備するもの
先ほども説明したように、スエードは革と同じように、水で洗うことには向いていません。
基本的には下記の道具を使いながら、なるべくぬらさない形で洗っていきます。
必要なものは下記の通りです。
- 乾いた柔らかいタオル(使わなくなったタオルでOK)
- シャンプー
- ブラシ
- 消しゴム
- スポンジ
- 防水スプレー
スエードのブーツの洗い方
それでは実際にスエードのブーツを洗っていきましょう。
洗い方は下記の通りで進めてみてください。
<①表面の汚れをブラッシングで落とす>
まずはブーツの表面の汚れを、靴専用のブラシで落とすようにしましょう。
上記二つのブーツでも紹介しているように、ブーツを洗う前にはある程度しっかりと汚れを落とすことが大切なので、この工程はおろそかにしないよう注意してください。
ちなみに、この時のブラシの動かし方は毛並みに逆らって動かし汚れを落とした後に、毛並みを整えるために毛並みに沿って動かします。
<②消しゴムで黒ずんだ汚れを落とす>
黒ずみの汚れが目立つのであれば、消しゴムを使って汚れを落とすこともできます。
毛が長いスエードは汚れが毛に引っかかって取れにくいため、消しゴムでこすることで汚れを消しカスに閉じ込め、毛から汚れを離すことができます。
頑固な汚れがある時は、ぜひ試してみて!
<③濡れたタオルを使ってブーツ全体を拭く>
汚れをある程度取り終わったら、濡らしたタオルでブーツを拭きましょう。
タオルは水気を残しすぎないように、しっかりと固く絞ってくださいね!
<④スポンジに泡立てたシャンプーを乗せて、ブーツを洗う>
ブーツを拭き終わったら、シャンプーを水に溶かして泡立てたものを準備します。
準備ができたら、スポンジを使って優しくブーツを洗っていきます。
力ずよくこすってしまうと傷が付いたり、色が褪せてしまうことがあるので力加減には注意して行うようにしましょう。
<⑤濡れたタオルでシャンプーの泡を取り除く>
全体を洗い終わったら、タオルを濡らして硬く絞った後にシャンプーの液を拭きとっていきましょう。
上記で説明した通り、洗剤や泡が残ってしまうと汚れやシミの原因になってしまうので、残さずふき取ることが大切です。
<⑥ブーツを乾燥させた後に防水スプレーをかける>
ブーツの泡をふき取ったら、風通しの良い日陰でブーツを乾かします。
乾かし方の要領は、合皮のブーツと同じです。
乾かし終わったらブラッシングで毛並みを整えた後に、防水スプレーをかけて、汚れが付くのを防ぐようにしたら完成!
ここまでくれば日ごろはブラッシングを行うだけで汚れも落とせるので、最後の工程までしっかりと行うといいですよ。
ブーツの洗い方でカビを落とせる方法は?普段のメンテナンスも忘れないで!
ここまではブーツごとの洗い方を紹介してきましたが、ここからはブーツを久しぶりに履こうとした際のお悩みとして挙げられるカビについて紹介したいと思います。
久しぶりにブーツをはこうと思って出してみたら、カビが生えてた!
上記のようなことって、意外とありますよね。
本当はこうしたことは起きないように、後で紹介する普段のメンテナンスを行う必要があるのですが、カビを見つけてしまったらその場で対処したいもの。
そのため、ここからはカビを除去する洗い方に関して紹介します。
ちなみに下記で紹介する方法でも心配な方は、プロ(靴専門の業者さん)に頼んでみることもおススメします。
カビが生えてしまったところの洗い方はどうする?
カビを除去する洗い方としては、下記の順番で洗っていくのが良いでしょう。
- カビが生えている部分をブラシや乾いた布で大まかにふき取る
- 除菌スプレーやカビ取りスプレーを布に抜きかけて、カビが生えていた個所をその布でふき取る
- 靴の内側にも除菌スプレーやカビ取りスプレーをかける
- 日陰でブーツを乾燥させる
ちなみにここで紹介しているカビ取りスプレーとは、下記のようなもの。
基本的にカビは見かけ上ふき取って見えなくなっても、生地に胞子が残っていれば、また生えてきてしまいます。
そのため、滅菌まで行って初めて除去できたと言えるので、その点は注意しましょう。
上記の作業をする際は、マスクや眼鏡をかけてなるべくカビに触れないようにしてくださいね。
また、水にぬらしてカビを流すということは絶対にNG。
ブーツが傷んでしまいますし、カビの胞子が残ったままになるので、数日後にはまた生えてきてしまいます。
カビを一発で除去するためにも、上記の洗い方を参考に洗ってみてください。
加えて、こうしたカビが生えてしまう背景には、カビと栄養となる汚れが普段から残ってしまっていることが挙げられます。
そのため、次に紹介する普段からできるメンテナンスは必ず行うようにしてみてください!
普段からできるメンテナンスについて
ブーツを使用する際に、普段からメンテナンスできることとしては、下記が挙げられます。
- 防水スプレーをかける
- ブラッシングを行う
- 靴の中を乾燥させ、後で乾燥剤を入れる
- 除菌スプレーをかける
<防水スプレーをかける>
こちらはブーツを購入した際にすぐ行うようにしましょう。
防水スプレーをかけておくことで、水だけでなく汚れが付くことも防ぐことが出来ます。
このブーツを大事にしたい!と思うのであれば、購入したその日にかけておくようにしましょう。
<ブラッシングを行う>
ブーツを履いて帰ってきたら、真っ先にブーツの汚れをブラッシングで取るようにしましょう。
汚れが付着したままだとブーツの表面が劣化してしまい、ブーツ自体の劣化も進んでしまいます。
「家に帰ってブーツを脱いだらブラッシング」の流れが癖づくとブーツを常にきれいに保つことが出来ますね!
<靴の中を乾燥させ、後で乾燥剤を入れる>
こちらも脱いだ流れの中で行うと良い作業です。
ブーツを脱いでブラッシングを済ませた後は、30分ほどファスナーを開いて、ブーツを仲間で乾燥させておきましょう。
なぜならブーツを乾燥させないままだと、ブーツの中に臭いがこもってしまうからです。
また、乾燥が終わった後はブーツの中に乾燥材を入れて置き、恒常的に湿気は取っておくようにしましょう。
こうしておくことで、次回履く時も気持ちよく履くことが出来ます。
<除菌スプレーをかける>
臭いがどうしても気になるという方は最後の一工夫として、除菌スプレーを使用するのもいいでしょう。
使い方は簡単で、上記のように乾燥が終わったブーツの中に、除菌スプレーを吹きかけておくことでOKです。
乾燥と除菌スプレーの両方の効果で、それなりに臭いを防ぐことが出来るので、気になっている方は試してみましょう。
まとめ
- ブーツはタイプによって洗い方が異なる
- 合皮のブーツは洗剤液の中で洗ってもOK
- 合皮ブーツは長く使い続けるとべたべたしてきたり、ひび割れが出てきたりするのでその時は専門家に相談することも考えてみて
- 革のブーツは合皮のブーツと異なり、水はNGなので靴専用のクリームやオイルでお手入れを
- スエードのブーツは特に汚れが付きやすいので、洗う際のブラッシングを念入りに
- ブーツにカビがはえてしまったときの洗い方は除菌を軸に考えてみて
- 汚れが大きくなってしまうのを防ぐためにも普段のメンテナンスは大切に
- 少しでも洗い方が心配なら、専門家に頼むのも吉
みなさん、どうでしたか?
今回は合皮のブーツをはじめ様々なブーツの洗い方と、カビへの対処法、ブーツに対してできる普段のメンテナンスに関して紹介してきました。
大好きなブーツであればいつまでも履き続けたいので、それを実現するには普段からのちょっとした積み重ねが大事なんですよね!
毎年良いお手入れができると、冬が待ち遠しくなりそうです。
しっかりお手入れして、来年もその次の年も、ずーっと履き続けていけるブーツでありますように!
それではまた、どこかの記事でお会いしましょう~。
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