大切なDVDやCDのディスクは、きれいに長持ちさせたいですよね。
それなら、ウェットティッシュでディスクを拭いてはいけません。
ウェットティッシュって、ディスクにとっては固い繊維なんです。
ウェットティッシュで拭くのは、ヤスリで拭いているのと同じ状態です。
ディスクが、傷ついてしまう可能性がありますよ。
ディスクは、空気でほこりを飛ばし、柔らかい布で汚れをふき取るのが一番最適です。
でも、いろいろな汚れがディスクにはつきますよね。
そこで今回は、ディスク汚れの基本の取り方、アルコールでの取り方、食器用洗剤で洗う取り方を紹介します。
家にあるもので、ディスク汚れが簡単に落とせる方法もあるので、ぜひ参考にして下さい。
どんな汚れ落としの方法も、まずはほこりを落としてから始めましょう。
ディスクの汚れにウェットティッシュは使っちゃダメ!
CDやDVDなどのディスクに汚れがついている時、どうしてますか?
ウェットティッシュで拭いたらいいんじゃない?
除菌もできそうだし
それは、ダメですよ。
ウェットティッシュで、CDやDVDのディスクを拭いてはいけません。
ウェットティッシュで、ディスクを拭いてしまうと、ディスクに傷をつけてしまいますよ。
私たちから見れば、ウェットティッシュやティッシュは、柔らかいように感じますよね。
でも、ディスクにとってみればヤスリで削られているようなものなんです。
それくらい、ディスクにとってウェットティッシュは、固い繊維でできているんですよ。
CDやDVDのディスクの記録面は、とても繊細です。
手の皮脂やほこりがついていると、ディスクの再生ができないこともあります。
ウェットティッシュで、ディスクを拭いてしまったら、もう見れなくなってしまうかもしれませんよ。
じゃあ、どうやってディスクの汚れを取ればいいの?
ここでは、ディスクの汚れ落としの基本を見ていきましょう。
- ほこりは空気で吹き飛ばす
- 柔らかい乾いた布で拭き取る
- クリーナーを使う
ディスクの汚れはこまめに取って、汚れをつけないようにするのがベストですね。
ほこりは空気で吹き飛ばす
ディスクについてしまったほこりは、ティッシュではなく、「風」を使って掃除しましょう。
柔らかい布でも、ほこりがついたままの状態で、ディスクを拭いてしまうと、キズがついてしまうことがあります。
フーと吹きかけて掃除してもいいの?
それもだめですよ。
口からの息は、唾液がディスクについてしまう危険性があります。
必ず、クリーニング用の「ブロアー」を使いましょう。
簡単に、風を起こしてほこりを飛ばしてくれますよ。
手にすっぽり入るサイズが、とっても使いやすいから、細かいほこりもシュっと吹き飛ばせます。
柔らかい乾いた布でふき取る
風でほこりを取っただけでは、お手入れはまだ終わっていません。
ほこりを取ったら、次は「皮脂汚れ」を取りましょう。
乾いた柔らかい布で拭いて、汚れを取りますよ。
【ディスクを拭くときの注意点】
- 中心から外側に向かって拭く
- 外側の方向にまっすぐに拭く
- 円をかいて拭くのはNG
- やさしく、柔らかくふき取る
ディスクを拭く向きを間違えると、傷がついてしまいますよ。
糸の出ないマイクロファイバーなどの、柔らかい布で拭くのがいいですね。
他にも、眼鏡拭き用のクロスでも代用できますよ。
ただし、眼鏡拭き用のクロスは、ディスクを拭くのには適さない素材の物もあるので、注意しましょう。
専用クロスなら、安心してディスクに使えるので、おすすめですよ。
ディスク以外にも、眼鏡やスマホ画面にも使えるので、1枚あると重宝しますね。
汚れても、洗って繰り返し使えるから、経済的なクロスです。
お手軽にクリーナーを使う
クリーナーセットは、ディスク台がついているから、手に持っている必要無し。
いろいろ用意するのも面倒だなって人には、セットになっているクリーナーで掃除してみるのもいいですね。
間違ってディスクを落としたり、手で汚す心配なくお手入れできる優れものです。
ディスクの汚れをアルコールで取るなら無水エタノールがおすすめ
拭いても、ディスクからなかなか落ちない、頑固な汚れもあります。
そんな時には、アルコールを使って汚れをふき取ってみましょう。
アルコールなら、ブルーレイディスクにも使うことができますよ。
家にある消毒用アルコールは、ディスクの汚れ落としに使える?
今は、様々な除菌グッズがあります。
お家にある消毒用アルコールで、ディスクの汚れが落とせたら、確かにいいですよね。
家にある消毒用アルコールが、ディスクの汚れ落としに使えるかは、含まれている成分によって違ってきますよ。
消毒用アルコールで、保湿成分が含まれている物などは、ディスクの汚れ落としには使えません。
消毒用アルコールで選ぶなら、いろいろ含まれていない消毒用エタノールがいいですね。
なるべく余計なものが、含まれていないものを使った方がディスクが傷つく心配がありません。
ですが、お掃除用のアルコールとして、一番おすすめなのは無水エタノールです。
薄めて使えば、消毒用アルコールとしても使えます。
無水エタノールは、その洗浄力は抜群ですし、揮発性が高いのですぐ乾くのでお掃除にはとても重宝しますよ。
アルコールって言っても、いろいろ種類があるんだね
何が違うの?
そうですよね、アルコールとかエタノールって、何が違うか分からないですよね。
ここでは、アルコールについてちょっと詳しく見ていきましょう。
- 消毒用アルコールと消毒用エタノールの違い
- 消毒用エタノールと無水エタノールは濃度が違う
- 無水エタノールの特徴
- 無水エタノール使ったディスク汚れの落とし方
- 消毒用エタノールの特徴
- 消毒用エタノールを使ったディスク汚れの落とし方
そして、消毒用エタノールと無水エタノールを使った、ディスク汚れの落とし方についても紹介していきますよ。
消毒用アルコールと消毒用エタノールの違い
アルコールとエタノール
何が違うの?
「エタノール」は、国際科学命名法の呼び方で、「エチルアルコール」と呼ばれるアルコールのことです。
ですから、「エタノール」は「アルコール」と同じものと言えます。
では、販売されている消毒用アルコールと消毒用エタノールは何が違うのでしょうか?
消毒用として販売されているアルコールは、大体が消毒用エタノールのことです。
同じと言えば、同じですが、商品によって内容成分が異なっているところが、注意するところです。
消毒用アルコールには、消毒用エタノールの他に、保湿成分や違うアルコール成分など、いろいろ含まれているものが多いですね。
保湿成分などが混ざっていると、ディスクに傷をつけてしまう事や、ディスクに膜がついてしまいます。
汚れをとっているようで、傷や汚れをつけているってことなのね
これは、とても残念ですよね。
家にある消毒用アルコールを使いたい時は、内容成分をよく確認してから使いましょう。
ディスク汚れに消毒用を使うなら、余計な物が入っていない消毒用エタノールがおすすめですよ。
無水エタノールと消毒用エタノールは濃度が違う
無水エタノールと消毒用エタノールの違いは、アルコールの濃度という事になります。
無水エタノール | 消毒用エタノール | |
濃度 | 99.5vol%以上 | 76.9~81.4vol% |
毒性 | 無し | 無し |
なるほど、無水エタノールを薄めると、消毒用エタノールになるのね
無水エタノールの特徴
- 水分を含まない純度の高いエタノール
- 揮発性が強い すぐ蒸発して乾く
- 汚れを落とす洗浄力が高い
- 刺激が強い 肌に触れると水分を取られてしまう
- 精油を溶かす溶剤としても使われている
- 引火しやすい
無水エタノールは、洗浄力がとても高く、すぐ蒸発して乾くので、電化製品のお掃除にとても便利なアイテムです。
ただし、洗浄力が強いので、使う時は手袋をして肌を守りましょう。
かなり洗浄力が強いのね
じゃあ、消毒効果も高いのかしら?
無水エタノールは、濃度が濃い分、すぐに蒸発してしまうので、消毒の効果は残念ながらありません。
ですが、精製水で濃度を調節すれば、消毒用エタノールとして使うことができますよ。
無水エタノールは、お掃除や消毒に、濃度を変えて使うことができるので、お家に1本あると便利ですね。
我が家も、無水エタノールを使っていますよ。
テレビやゲームなどの電化製品のお掃除に、とっても役立っています。
消毒用よりも、お値段は高いですが、使い用途の幅の広さを考えたら、とってもお得です。
無水エタノール使ったディスク汚れの落とし方
お掃除の強い味方、無水エタノール。
汚れもきれいに取れて、すぐ乾くので、水洗いできない電化製品に使えてとっても便利。
さっと、拭くだけできれいにできるので、簡単にお手入れができますよ。
汚れがよく取れるし、あっという間に乾くから掃除が早くできるね
無水エタノールは、刺激が強いので、手につくと肌が荒れてしまいます。
掃除に使う時は、手袋をするなど注意して作業しましょう。
お掃除に使う布は、マイクロファイバーなどの糸の出ない布がいいですね。
他にも、カメラのレンズ掃除に使われるシルボン紙もおすすめです。
紙なので、乾きがマイクロファイバーなどの布より早いですよ。
消毒用エタノールの特徴
- 無水エタノールよりアルコール濃度が低い
- ウィルスに対する消毒効果がある
- 揮発性が弱い
- 肌に対する刺激も低い
- 引火しやすい
消毒用エタノールは、無水エタノールより揮発性が弱いため、長くその場にとどまることができます。
そのため、アルコールの効果を十分に発揮・消毒することができるのですね。
アルコール濃度が低いことで、手肌への刺激も少ないので、様々な場所で消毒薬として使われていますよ。
病院とかでよく見かけるわ
消毒用エタノールを使ったディスク汚れの落とし方
消毒効果が抜群の消毒用エタノールですが、もちろんお掃除にも使えますよ。
ディスク汚れの取り方は、無水エタノールとほとんど同じです。
消毒用エタノールは、揮発性が弱いので、ディスクに液体が、どうしても残ってしまいます。
液体がディスクに残らないように、しっかり乾いた布やシルボン紙でふき取るようにしてくださいね。
ふき取る手間がありますが、汚れが取れて、消毒までできるので、一石二鳥ですね。
我が家では、洗えないおもちゃの掃除に、消毒用エタノールを使っています。
きれいに見えても、いろいろ汚れはついているものです。
拭いた後の、触り心地が全然違います。
いろいろ拭いてみたくなりますよ。
汚れを落として、消毒までしたい物には消毒用エタノール。
しっかり汚れを落としたい時は無水エタノール、と使い分けるのもいいですね。
ディスク汚れは食器用洗剤とぬるま湯で洗う取り方もある
我が家の子供たちは、自分でDVDのディスクをデッキに入れたがりました。
おかげで、ディスクには皮脂汚れが、ベタベタについていましたね。
1枚どころではないので、拭いてきれいにするのは、大変すぎると途方に暮れていた頃がありました。
そこで発見したのが、ディスクを「食器用洗剤で洗う」という汚れの取り方です。
「洗う」ことに驚きましたが、やってみると簡単に汚れが取れました。
家にある食器用洗剤を使う取り方が、経済的ですよね。
ディスクの汚れの取り方って、「拭く」以外にもあるんだと嬉しくなりました。
もう、「触っちゃダメ」と子供に怒らなくても、大丈夫ですよ。
- 手順① 用意する物 食器用洗剤・ぬるま湯・洗面器
- 手順② ディスクのほこり汚れを吹き飛ばす
- 手順③ 石けん溶液を作る
- 手順④ 石けん溶液で洗う
- 手順⑤ よくすすぐ
- 手順⑥ 糸の出ない布でよく拭きとって乾かす
ブルーレイディスクには、洗剤が使えないので、この取り方で洗ってはいけませんよ。
食器用洗剤と水で洗えるのは、CD、DVDのディスクのみになりますので、注意して下さいね。
洗った後は、必ずディスクがちゃんと反応するか確認して下さい。
では、ディスク汚れの簡単な洗い方を、順番に詳しく説明していきますね。
用意する物 液体の食器用中性洗剤・ぬるま湯・洗面器
まずは、使う物を用意しましょう。
- 液体の食器用中性洗剤
- ぬるま湯
- 洗面器
CDやDVDが、浸せるくらいの容器を用意して下さい。
プラスチック製の収納ケースでもOK。
容器の内側に、ほこりやごみが入っていないか、よく確認して下さい。
ほこりや汚れは、きれいに見えても収納ケースについている場合もあります。
しばらく使っていなかった収納ケースの場合は、一度洗ってから使うようにしましょう。
ディスクのほこり汚れを吹き飛ばす
使う物の用意ができたら、まずはほこり汚れを風で吹き飛ばしましょう。
ディスクに触らないように、ガーゼやマイクロファイバーの布の上に置いて、風を吹きかけるのもいいですよ。
石けん溶液を作る
- ステップ① 液体の食器用中性洗剤 小さじ1杯(約5ml)を容器に入れる
- ステップ② ぬるま湯を洗剤を入れた容器に約5~7cmくらいの高さまで入れる
- ステップ③ 容器の中の石けん溶液をかき混ぜて泡立てる
刺激の強い洗剤には、研磨剤が含まれていることもあり、ディスクが傷つく可能性があります。
そのため石けん溶液は、刺激の少ない液体の食器用中性洗剤で作る方がいいでしょう。
家にある食器用洗剤で洗えるなんてびっくり
他にも、保湿成分や添加物が含まれていないものなら、ハンドソープでも石けん溶液を作ることができますよ。
しかし、保湿成分などが含まれていると、ディスクに薄い膜が残ってしまう可能性があります。
何が含まれているか、よく確認しましょう。
ぬるま湯が、汚れを柔らかくするので、冷水ではなくぬるま湯を使うことをおすすめします。
ぬるま湯を入れたら、よく泡立てましょう。
石けん溶液で洗う
- ディスクを石けん溶液に浸す時間は約1分間
- ディスクの記録面を上にして浸す
- ディスクはスライドさせて石けん溶液に入れる
- 石けん溶液の中でゆっくり数回動かすと洗浄力UP
石けん溶液に入れるときは、静かにゆっくり入れましょう。
石けん溶液が、ディスクに残っている、ほこりや皮脂汚れなどを少しずつと浮かしてくれます。
さらに、石けん溶液の中でゆっくり動かすと、汚れ落ちが良くなりますよ。
よくすすぐ
- ぬるま湯の流水で洗い流す
- いろいろな角度に傾ける
- 泡が残らないようによく流す
- ディスクを汚さないよう持ち方に注意する
洗い流すときも、ぬるま湯を使いましょう。
冷水を使ってしまうと、せっかく柔らかくなった汚れが、また固くなって落ちなくなってしまいますよ。
すすぎ流すときは、泡や泡の筋が残らないように、十分に洗い流しましょう。
泡がすべてきれいに、流れ落ちていれば、すすぎ完了です。
もし、まだ汚れているかなと思ったら、
- せっけん溶液につける
- ぬるま湯ですすぐ
この部分を繰り返しましょう。
2回以上、この取り方を繰り返しても、きれいにならない時は、「汚れ」ではなく「傷」かもしれません。
糸の出ない布でよく拭きとって乾かす
- 糸の出ない布で両面をよく拭く
- 中央から外側に向けて拭く
- 水跡が残ってしまうので自然乾燥はNG
すすぎが終わったら、よく水気を取りましょう。
糸の出ない、マイクロファイバーなどの布で、両面をよく拭いて下さい。
拭き方は、中心から外側に向けてまっすぐ拭きとるようにします。
拭いた後は、立てかけて日の当たらない場所で、乾燥させた方がいいですよ
まとめ
- ディスクの汚れを落としに、ウェットティッシュは使ってはいけない
- ウェットティッシュは、ディスクを傷つけてしまう可能性がある
- ウェットティッシュで、ディスクを拭くのは、ヤスリをかけているのと同じ
- ディスクの汚れ基本の落とし方は、ほこりを風で取ってから、やさしく乾いた布で拭き取る
- ディスクを拭くのは、マイクロファイバーなどの糸の出ない布が良い
- 消毒用アルコールに、保湿成分が混ざっているとディスクを傷つけるので使えない
- 無水エタノールは、高い洗浄力とすぐ乾くところが電化製品の掃除に最適
- 消毒用エタノールは、2度拭きが必要だか、洗浄と消毒ができる
- ディスクの汚れは、食器用洗剤とぬるま湯で洗う取り方もある
- 洗剤はブルーレイディスクには使えない
- 食器用洗剤とぬるま湯で洗ったら、よく拭いて日陰で乾かす
ディスクの汚れを取るのに、ウェットティッシュを使うと、ヤスリをかけているのと同じと知って、正直すごく驚きました。
除菌のウェットティッシュで何度か、ディスクを拭いていましたから。
知らないって、本当に怖いですね。
もう、今はウェットティッシュで拭こうなんて、絶対に思いませんよ。
ディスクには、とっておきたい名作や、思い出がたくさん詰まっていますからね。
大切なディスクは、長く見続けたいものです。
やさしく、丁寧に、汚れをつけないように、こまめにディスクを拭くことを心がけていきたいですね。
ディスクが汚れてしまっても、この記事を参考にして汚れを落とせば大丈夫です。
正しい汚れの取り方で、ディスクの映像や音楽を長く楽しみましょう。
お読みいただきありがとうございました。
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