ロッククライミングを始めてみたい!何か決まった始め方ってあるの?
ロッククライミング、興味があるけど難しそう…。道具とか買わないと始められない?
ロッククライミングって身軽に登っている感じもしますが、始め方が分からないと少し敷居が高く感じられますよね。
それによく観察すると何もつけないで登っていたり、本当に体一つで登っていたり…。
どちらがどんなもので、どこから始めたらいいの?と悩んでしまうかもしれません。
そんな方のために、今回はロッククライミングの始め方について紹介していこうと思います!
ちなみにロッククライミングの中にも色々な種類があるので、そこに合わせて始め方やジム、必要な物も変わってきます。
そこも抑えながらサクッとロッククライミングを始めちゃいましょう!
ロッククライミングの始め方とは?実は種類があるんです!
ここからは実際にクライミングの始め方を紹介する前に、前提条件としてロッククライミングがどの様に分類されるのかを紹介します。
こうした情報は、後でどんなところで練習したらいいのか探す際の参考となるので、先に知識として分かっておくと無駄に時間をかけてしまうのを避けることが出来るからです。
例えば、一口に「ロッククライミング」と言っても、似たような言葉で「ボルダリング」や「クライミング」がありますが、違いが分かりますでしょうか?
また、オリンピックでは室内でロープを付けていたりするのですが、屋外でするのと屋内でするのでは何が違うのでしょうか?
こうしたところを踏まえて、ロッククライミングはどんな形で分類されるスポーツなのか、見ていきましょう!
ロッククライミングは、高い壁を登るスポーツの総称です。
ロッククライミングから、様々な特徴で分類すると下記の通りとなります。
(わかりやすい様に、大分類、中分類、小分類と分けていますが、実際にその様な分類があるわけではありません。)
大分類 | 中分類 | 小分類 |
ロッククライミング | エイドクライミング | |
フリークライミング | ボルダリング | |
ルートクライミング(ロープクライミング) |
端的にいうと、初心者でこれからロッククライミングを始めたいと思っている方はボルダリングか、ルートクライミング(ロープクライミング)をおすすめします!
それでは下記からそれぞれの始め方を細かく見ていきましょう。
ボルダリング
まずはボルダリングに関してです!
ボルダリングとは、同じ分類に属しているルートクライミング(ロープクライミング)と異なり、ロープを使用して登ることはありません。
また、登る際の高さも大体3メートルから5メートルほどと、ルートクライミングに比べると高さは低くなります。
準備するのもクライミング専用の靴とチョークだけなので、手軽に始めることが出来るのも特徴の一つ。
こうしたことからみなさんにとっては、体一つで身軽に登っているとの印象があるかもしれませんね。
「何がいいかわからない!一番簡単なものから始める!」という方はここから始めてみるのもおススメです。
ルートクライミング(ロープクライミング)
ルートクライミング(ロープクライミング)では安全確保のためロープを使い、10mから20mほどの壁を登っていく競技です。
ロープがあり安全確保がされていますが、ボルダリングに比べて登る高さはかなり高くなります。
ルートクライミング(ロープクライミング)とボルダリングの違いとしては、参加する人数の違いも挙げられます。
ボルダリングは一人で登っていくのに対して、ルートクライミング(ロープクライミング)は二人一組でそれぞれ別の下記の役割を持って登っていきます。
- クライマー
- ビレイヤー
クライマーとは登る人、ビレイヤーとは後ほど説明はしますが、ロープを支点にかけながらクライマーの安全をロープで確保する役割を持っています。
難易度に関しては、ビレイヤーの方がより難しいとされています。
また、インドアとアウトドアがあるので、そこでも準備する道具は変わってきます。
ルートクライミング(ロープクライミング)をさらに分けると、下記の2種類に分類されます。
- トップロープクライミング
- リードクライミング
トップロープクライミングとは、ロープがゴールの箇所にかかっていて、基本的にはそのロープが掛かっている支点を目指して登っていきます。
一方、リードクライミングとは、ロープがゴールにはかかっておらず、自らロープを様々な支点にかけながら登っていくスタイルです。
もちろん登りながら支点にロープをかけていくので、難易度はトップロープクライミングよりも高いのが特徴です。
初心者の方がロッククライミングを始める場合は、トップロープクライミングから始めて、慣れてきたらリードクライミングに移行するというのが良い始め方のようです。
リードクライミングに挑戦することを目的に、始めてみても良いのかもしれませんね!
ここまでで、ロッククライミングの種類に関しては、ざっくりわかっていただけたでしょうか?
様々な特徴を分かったうえでロッククライミングを楽しんじゃいましょう!
フリークライミングとエイドクライミングの違い
ここからは、先ほど図で紹介したところでちょっと気になっている方向けに、中分類の違いに関して紹介したいと思います。
図にある通り、ロッククライミングを大きく分けると、エイドクライミングとフリークライミングに分類されます。
エイドクライミングは道具を使って登っていく方法ですが、本格的な登山などでよく行われているスポーツです。
一方、始め方としておすすめした2種類の競技が含まれているフリークライミングは道具を使わない、あるいは靴やチョークなどの最小限の道具で登っていくスポーツのことを指します。
こちらの方がオリンピック競技などにもなっており、皆さんにとってはより想像しやすいのかもしれません。
人にもよりますが、フリークライミングを始めてから、どんどん道具を増やして、エイドクライミングを始める方もいらっしゃる様です。
また、大学などのサークルで登山サークルなどがある場合は、初めからエイドクライミングに親しんでいるというパターンもあるのだとか。
ボルダリングやルートクライミング(ロープクライミング)ができる様になった際には、エイドクライミングに挑戦してみるのも良いですね!
ロッククライミングの始め方はボルダリングジムが最適?
それでは実際に、ロッククライミングを始めてみたいと思った時は、どのようなところに行けばいいのでしょうか?
ボルダリングジムなどに行くことも考えられますが、先ほどの様に「ボルダリング」と「ルートクライミング(ロープクライミング)」でもなんだか違いそうですよね。
実際、使っている道具や参加する人数も異なってくるので、競技に合わせた練習場所を選ぶのも始め方の中では気を付ける注意点です。
それでは上記でも紹介した、ロッククライミングの始め方として手軽な「ボルダリング」と「ルートクライミング(ロープクライミング)」でそれぞれ分けてみていきましょう。
ボルダリングを始めるときは?
ボルダリングの始め方として定番かつ、一番手軽なのはもちろんボルダリングジム。
基本的にはボルダリングジムで始めに登り方をスタッフの方に少し教われば、その後は一人で登り始めることができます。
そのため大きな講習会などはなくても、個人で気軽に始めることができます。
そのためここからは、始め方の参考にボルダリングジムの選び方について、注意する点を紹介していきます。
初心者の方が始め方として注意するのは下記の2点となります。
- ビギナーウォールや傾斜の緩い壁面があるかどうか
- 施設の設備には何があるか
それでは細かく見ていきます。
<ビギナーウォールや傾斜の緩い壁面があるかどうか>
こちらは初心者の方が始めやすいボルダリングジムかどうかを見極めるためには重要な要素です。
ビギナーウォールとは、講習会をするときなどにも使われる、比較的登りやすい様にホールド(登るときに使う突起のこと)が配置された壁のことを指します。
これがあれば初心者でも比較的簡単に登ることができますし、心配な場合は個別で講習なども受けることができます。
また、傾斜の緩い壁面に関してもその有無を確認しておきましょう。
初心者の方は傾斜が緩い壁面の方が登りやすく、実際登る練習をする際はその様な壁面に集まって登る傾向があります。
そのため、傾斜が緩い壁面がそれなりに多く用意されているボルダリングジムを選ん方が、始め方としては良いと言えるでしょう。
始めやすいボルダリングジムを選んで、ぜひ見学などに行ってみてくださいね!
<施設の設備には何があるか>
ボルダリングジムの設備に関しても、何があるのか確認してみましょう。
例えば、下記の様な点を確認しておくといいですよ!
- エアコンの有無
- 駐車場の有無
- 喫煙所の有無
- 更衣室の有無
- 何を借りることができるのか
ボルダリングジムによっては、用意されていないものもあるので、移動ルートや持ち物も含めて気になるジムがあったら最低限調べておくことがおすすめです。
ちなみに更衣室や駐車場は特に気にする必要があります。
更衣室に関しては、仕事帰りに利用しようと考えている方などは着替える必要があるので、必ず調べておきましょう。
着替える場所がないとなかなか始める時のハードルも上がってしまうもの。
こうした障害はできるだけ早めに取り除いちゃいましょう。
駐車場に関しては、ボルダリングジムに限らず、クライミングジムの中には、街中から少し離れたところや駅やパス停から離れたところに建っているものもあります。
こうしたところにはアクセスするために車が必要になるので、駐車場もあると便利ですよね。
大勢で遊びに行ったりする時も、同様に車が必要になります。
こうしたことからも、駐車場の有無は状況に合わせてしっかりチェックする様にしましょう。
ルートクライミング(ロープクライミング)を始めるときは?
ルートクライミング(ロープクライミング)の始め方の場合は、下記の2つが考えられます。
- ルートクライミング(ロープクライミング)ができるジムで体験会や講習会に参加する
- クライミングガイドの方に連絡をして講習を行ってもらう
それでは細かく紹介します。
<ルートクライミング(ロープクライミング)ができるジムで体験会に参加する>
まず一つ目の方法として、ルートクライミング(ロープクライミング)ができるジムで体験会や講習会に参加することが挙げられます。
このジムの中には、ボルダリングジムという名前でもルートクライミング(ロープクライミング)ができるところもあります。
名前に左右されずに、ジムの内容をよく確認して選ぶ様にしましょう。
こうした体験会や講習会には、教えることを専門としたプロのガイドの方に教えてもらえるため、一番初めに正しく学ぶという始め方としては最適です。
ジムの場合は、屋内のため天候に左右されない、道具も貸し出し可能のため、基本的には気軽に参加することが出来ます。
加えてこうした会に参加することで、一緒にルートクライミング(ロープクライミング)を頑張る仲間に出会えることもあります。
ルートクライミング(ロープクライミング)は、先ほども紹介したように二人一組で行うスポーツのため、こうした体験会で良いパートナーに出会えるかもしれません。
ジムの体験会や講習会で注意するのは、基本的に事前に予約が必要になる点です。
参加してみたい場合はスケジュールなどを確認して、早めに予約しちゃいましょう。
また、有料か無料かもジムによって異なるので、チェックが必要です。
ジムによっては社会人向けに、遅い時間まで開催しているところもあるので、平日の参加も考えて探してみては?
<クライミングガイドの方に連絡をして講習を行ってもらう>
次に考えられる方法としては、個人的にクライミングガイドに依頼して講習を受けることです。
こちらは個人で活動しているクライミングガイドの方に、ネットなどを通して依頼してみましょう。
講習会とは異なり、少人数あるいは一対一で教えてもらえるので、技術の習得も早くなります。
ジムでの体験会、講習会では無料のものもありますが、個人のガイドの方の場合は費用は比較的高くなります。
上達に向けての近道と割り切ってやってみるという考え方もあるので、早く上達したい!という方はぜひ試してみてください。
それぞれ参加されたい競技に合わせて注意点をチェックし、ロッククライミングを楽しんでみてくださいね!
ロッククライミングの始め方で必要なものは何?
ここまではロッククライミングの始め方に関して、競技の種類と始め方で大切な部分である練習場所に関して紹介してきました。
ここからはロッククライミングの中の「ボルダリング」と「ルートクライミング(ロープクライミング)」に分けて、始める際に必要となる道具に関して説明していきます。
最初はレンタルで借りることもできる物も多いので、慣れてきたりもっとやりたい!という際に買ってみるのも良いですね。
それでは各々細かくみていきましょう!
ボルダリングで用意するもの
ボルダリングをする際に用意する物は大きく分けて下記の5点になります。
- 靴下
- クライミングシューズ(レンタルすることができる)
- タオル
- 動きやすい服
- チョーク、チョークバック(レンタルすることができる)
「レンタルすることができる」と書いてあるものに関しては初めて参加する場合や、まだまだそこまで回数が多くないという場合は準備しなくて全然大丈夫です!
慣れてきてもっと続けたい!という段階にきて購入しても遅くないですよ。
ちなみに、慣れてくるとクライミングシューズなどにはこだわりが出てくるのだとか。
そうした中で選ぶのも楽しいですよね!
ボルダリングを始めようとしている方は、ぜひ上記のものをチェックしてみてくださいね。
ルートクライミング(ロープクライミング)で用意するもの
ルートクライミング(ロープクライミング)は上記でも紹介した通り、ロープを使用して登るため、上記で説明したボルダリングで用意するもの加えていくつか用意するものがあります。
- ボルダリングで紹介した5点の持ち物
- クライミングハーネス
- ビレイ器・確保器(レベルアップした時)
- ビレイグローブ(レベルアップした時)
- ジム用のクライミングロープ
- ヘルメット(岩場用)
- 岩場・外用のクライミングロープ(岩場用)
始め方としては、最初に括弧書きで説明が書いてあるものは、まだ揃えなくても問題ありません。
ジムで借りれるものも多いですし、初めから外で登るなどの場合ではなければ岩場用の道具も不要です。
最低限、クライミングハーネスやロープが登るときには必要であることを覚えておきましょう。
ちなみにビレイ器・確保器、ビレイグローブに関してレベルアップした時と書いていますが、これは上記で説明したビレイヤーが使用することに由来しています。
クライマーの安全を確保する際に、ビレイヤーがビレイ器・確保器とビレイグローブを使って、支点にロープをかけて安全を確保していきます。
ビレイヤーをやってみたい!という方は練習を重ねてぜひ買ってみてください!
ロッククライミングという括りで見ると、必要な道具は似たり寄ったりなところもあります。
「どうしても道具代が気になる…。」という場合は、道具の少なさから始める競技(ボルダリングかルートクライミングかなど)を選んでみるという視点もありです。
まとめ
- ロッククライミングと一口に言っても細かく種類が違う
- ロッククライミングの種類は始め方にも関わるので、何をしたいかチェックが必要
- 難易度を上げていくことを目標にロッククライミングを進めてみるのもおすすめ
- ロッククライミングを始めるならいきたいジムをしっかり調べるのがいい始め方
- 教わる時は講習会や個人で教わることもできるので色々試してみて
- ロッククライミングで必要な道具はジムでも借りることができる
- 上達度合いに合わせて道具を買い足していくのもあり
みなさん、いかがだったでしょうか?
今回はロッククライミングの始め方に関して紹介してみました。
どんなものがあるか調べてみて挑戦するのもありですし、ふらっとジムに立ち寄って楽しそう!という気持ちから始めちゃうのもありですね!
また、良い運動にもなるので楽しんで続けていけるように、個人で道具を買ってみるのもありかもしれません。
どちらにせよ奥が深いスポーツなので、みなさんがハマるのも納得です!笑
みなさんもぜひ、ロッククライミングの小さな一歩始めてみてはいかがでしょうか?
それでは、また次回の記事で!
コメント