赤ちゃんが産まれて一番最初の家族行事と言えばお宮参りがあります。
赤ちゃんが産まれて約一ヶ月後にこれからの健康を祈って地元の神社にお参りに行くのが一般的な行事です。
このお宮参り、かつては出産が血にまつわる忌み事とされていた事から、母親は参加せずに赤ちゃんと父親、そして父方の祖父母で参拝に行くのが一般的でした。
しかしここ最近では家族の有り方も変わってきており、祖父母を呼ばないで夫婦で参列する家庭も増えているとか。
とはいえ、昔からの慣例という事もあって、本当に祖父母を呼ばなくて良いのか気になりますよね。
今回はお宮参りに祖父母を呼ばないのはアリなのかを調査してみました。
お参りは家族だけで行って、後日お食事会だけを開くパターンも良いですね。
ホテルのレストランだと、お宮参りやお喰い初め用のお祝い膳を用意してくれるところもあります。
お参りとお祝いの食事を別の日に設けることでスケジュールにもゆとりが出ますよ。
お宮参りに祖父母を呼ばない人が増えているってホントなの?
結論、お宮参りに祖父母を呼ばない夫婦は増えているようです。
以前は結婚すると同時に実家の両親と同居するという家庭が多かったので、祖父母と赤ちゃんはいつでも会う事ができる環境でした。
そのため、赤ちゃんのイベントに祖父母が出席する事も多かったのですが、最近では実家で両親と同居する家庭も減っており、昔ほど赤ちゃんと祖父母が密接な関係でなくなってきています。
お宮参りについても、しきたりに沿わずに親子3人で行ったり、母方の祖父母と母親で行ったりと形が変わってきています。
また、時期についても以前の慣例では男の子であれば生後31〜32日目、女の子であれば生後32〜33日目に父親と父方の祖父母で行われるものと決まっていますが。
しかし最近では産後の母親の体調を気遣ったり、特に寒い時期や暑い時期は避けて設定したりと自由に調整する事も珍しくありません。
祖父母の実家が遠く移動が大変な場合や、夫婦でお宮参りを行いたい方、また人間関係的な理由で祖父母を呼びたくないという方など理由は様々ですが、祖父母を呼ばないという選択をされている夫婦も増えています。
祖父母を呼ばない場合に大切なのが、どう断るかです。
地域や考え方によってはお宮参りを重んじている方もいらっしゃるので、突然お宮参りは親子だけで済ませようと思っていますと伝えると義両親とトラブルになってしまう場合もあります。
長い付き合いになる義実家とのトラブルはできるだけ避けたいところですよね。
ここでは実際に先輩ママさんが使ったお宮参りに祖父母を呼ばない場合の角が立たない理由をお教えします。
移動を理由にする
ご自身のお住まいと祖父母の実家が離れてる場合は移動を理由にお断りする事もできるかと思います。
産後の体調が安定しない中で、まだ生後一ヶ月の赤ちゃんを連れて長時間移動するのはとても大変です。
さらに飛行機や新幹線に乗る場合は日程調整や費用面でも大きな負担がかかります。
このような場合、
地元の神社で簡単に済ませたいのでお宮参りはこちらで行ってきます
移動が大変かと思うのでお宮参りはこちらで済ませて、落ち着いたら顔を見せにいきます
「最寄りの神社の駐車場が狭いので親子でお宮参りに行く事にします」
など、移動や日程を理由にお断りをいれるのがおすすめです。
また、里帰り出産をしている場合は母親と母方の祖父母だけでお宮参りに行くパターンもあるかと思います。
この場合は父親側の祖父母だけ呼ばないという不公平感を与えないように、理由をしっかり伝えるのがおすすめです。
代替案を提案する
お宮参りは親子水いらずで行う代わりに、別で赤ちゃんの元気な姿を見せに行くというのもおすすめです。
お宮参り以外にもお食い初め、ハーフバースデー、初節句など赤ちゃんに関係するイベントはたくさんあります。
後日お祝いの食事会を開いたり、お食い初めの時に改めてお招きするなどお宮参りには参加してもらわない代わりに、別のイベントの際に祖父母を呼ぶのも一つの手です。
またはお宮参りでは合流せず、帰りがけに祖父母の家に直接顔を見せに行くのもよいでしょう。
お宮参りは産後一ヶ月頃に行うのが一般的なので、産後の母親にとって自分自身の体調も大変な中、赤ちゃんと外出するのはすごく負担がかかります。
そんな中で義両親にまで気を使うのは正直大変、と思う方も少なくありません。
お宮参りには無理して祖父母を呼ばず、落ち着いてから改めて赤ちゃんの元気な姿を見せるのも良いかもしれませんね。
写真や動画を送る
スマートフォンや携帯電話があれば写真や動画を簡単に送る事ができます。
お宮参りの際に写真撮影をされる方も多いと思いますので、祖父母を呼ばない場合は写真で赤ちゃんの様子を報告するのもいいですね。
赤ちゃんの元気な姿を見れば、祖父母の気持ちも和らぐでしょう。
祖父母が携帯が苦手でなければお宮参り以外でも写真で赤ちゃんの成長の様子を送ってあげると喜ばれますよ。
あえて声をかけない
そもそも、祖父母があまりイベント事に興味がないという方に限りますが、あえて声をかけないという選択をする家族もいらっしゃるようです。
もちろん、日頃の義実家との関係性によると思いますが、イベントにこだわりがない方であれば、特別な事を行わなくても特に問題が起きない場合もあるでしょう。
ご時世柄、両親と赤ちゃんだけの少人数でのお宮参りが普通になってきている地域もあるかと思います。
このような場合無理に声をかけずに自然と親子3人でお宮参りに行く流れになる事もあるようです。
お宮参りは赤ちゃんとの大切な最初のイベントです。
やむを得ない事情で祖父母を呼ばない場合でも、お互い気持ちよくお祝いできるような配慮があると良いですね。
お宮参りに祖父母を呼ぶ場合に気をつけたい事
本当は親子3人で行きたかったけど、なかなか断りきれずにやっぱり祖父母をお宮参りに呼ぶ事になったという方もいらっしゃるでしょう。
お宮参りに祖父母を呼ぶ場合に気をつけたい事があるのでお伝えします。
赤ちゃんは誰が抱っこする?
まず一つめのポイントは誰が赤ちゃんを抱っこするかです。
祖父母とお宮参りに行ったら、祖母に赤ちゃんをとられたという話を耳にした事はありませんか。
昔は慣例として父親と父方の祖父母で行くのが一般的だったお宮参り。
現在では形式に拘らない夫婦の方が多く、母親や父親が赤ちゃんを抱っこする場合も多いのですが、しきたりを重んじる方であれば父方の祖母が赤ちゃんを抱っこするもの、と考えている方もいるかもしれません。
お宮参り当日に赤ちゃんを誰が抱っこするかで揉めるなんて事は避けたいですよね。
特に自分で赤ちゃんを抱っこしたいと考えている方は旦那さんを通して、義両親に根回しをしておくと安心です。
具体的には
「赤ちゃんはママとパパで抱っこしたい」
「ママが抱っこした写真を撮りたい」
「赤ちゃんの体調が心配だから早めに解散したい」
など「こんな風にしたい」という希望を旦那さんを通してあらかじめ伝えておいてもらう事がおすすめです。
服装はどうするか
もう一つ気をつけておきたいポイントが当日の服装をどうするかです。
しきたり通りであれば、赤ちゃんには母方の祖父母が送った祝い着を着せるのが一般的。
同行者は羽織袴や留袖などの和服を着るものとされていました。
しかし最近では赤ちゃんはベビードレスにケープ、同行者はスーツやワンピースというスタイルも増えています。
もちろん、そこまで肩肘張らずにビジネスカジュアルのようなスタイルでお宮参りに行く人もいますよ。
このようにお宮参りの服装についての認識は人によってかなりばらつきがあります。
事前に相談しておかないと
「赤ちゃんは当然着物を着るべきだと思っていたのに」
「祖父母がラフな格好できてびっくりした」
など、祖父母との認識が異なる事で当日嫌な思いをする可能性があります。
そうならないためにも、お宮参りに祖父母を呼ぶ場合は事前にしっかり相談される事をおすすめします。
お宮参りで祖父母と写真を撮るならプロにお任せがおすすめ
お宮参りと言えば写真撮影のイメージもありますよね。
赤ちゃんの最初のイベントとして写真を残したい、そんな風に考える方が多いようです。
行事の写真は後から見直す事も多いので、悔いのないようにしっかり準備したいところです。
もちろん手持ちのスマートフォンやカメラで写真を撮るのも良いのですが、お宮参りのようなイベント時には思い切ってプロのカメラマンに依頼するのもおすすめです。
やはり自分で撮ったり、通りすがりの方に依頼して撮ったものとは仕上がりが全く違います。
人生に一度しかないお宮参りのタイミングではプロカメラマンに写真をおすすめするのも悪くないと思います。
出張撮影とスタジオ撮影の違いって?
写真撮影をプロにお願いする場合はスタジオ撮影とカメラマンの出張撮影があります。
スタジオで撮影の場合、天気に左右されずいつでも希望の日に撮影ができる事や室内なので気温に関わらず撮影できるので赤ちゃんの身体的な負担を減らす事ができます。
撮影はある程度時間がかかるものなので、急に授乳のタイミングになってしまった場合などのことを考えると、室内で撮影ができるのは安心感があります。
カメラマンの出張撮影の場合、お宮参りで参拝した神社で記念撮影ができるのが大きなメリットです。
実際に参拝した神社の景色を思い出に残せるのは嬉しいですよね。
デメリットとしてはスタジオ撮影に比べて費用が高い傾向にある点とどうしても天候に左右されやすい点があります。
また、ご祈祷をしている神殿内などは撮影できない可能性が高いので、どうしても撮りたい写真がある場合は事前に確認しておくと安心です。
写真を撮るときの服装は?
写真撮影時に大切なのが両親や祖父母の服装です。
せっかくプロのカメラマンに依頼しても、両親と祖父母で服装の方向性が異なると、素敵な写真を撮るのが難しくなります。
晴れの日の写真撮影にあたって、服装についても事前にしっかり打ち合わせしておく事をおすすめします。
まず、お宮参りの一番の主役はなんと言っても赤ちゃんです。
両親や祖父母などの参加者は赤ちゃんより目立つ服装やカジュアルすぎる服装は避けた方が無難でしょう。
露出が高い服もおすすめできません。
また、可愛いからといって季節に合わない服を赤ちゃんに着せるのはやめまよう。
生後間もない赤ちゃんは大人に比べて体温調節の機能が整っていません。
外の気温に影響を受けやすいので、しっかり季節に適した服装を着せて対策するのがおすすめです。
最近では可愛いベビードレスもたくさんあり、目移りしたくなるところですが、例えば真冬の寒い日に屋外でドレスを着た撮影は避けた方が無難です。
あまりにも暑い日や寒い日は参拝を別日にする事を検討するのもよいかと思います。
祖父母を呼ぶ場合は祖父母は和服、両親は洋服などちぐはぐにならないように、事前に洋服か和服かを揃えておくのが安心です。
和服で写真を撮りたかったのに祖父母の洋服が洋装でイメージと違ってしまった。
などという事が起こる可能性もあるので、当日のお洋服については要望があれば事前に伝えておくとよりスムーズでしょう。
笑顔の写真を残せるよう授乳のタイミングも気にかけて!
写真撮影する場合に忘れがちなのが授乳のタイミングです。
せっかくの写真撮影、できるだけ笑顔の写真を撮るためには、授乳のタイミングとずらす事をおすすめします。
お宮参りの日に初めて長時間家の外に出たという赤ちゃんも多いと思います。
ただでさえ赤ちゃんがいつ泣き出してしまうかはコントロールが難しいものなのに、初めての環境の中で赤ちゃんのコンディションを整えるのは至難の技です。
少しでもご機嫌に撮影できるよう、授乳のタイミングは外してお宮参りに向かうのがおすすめです。
まとめ
- お宮参りに祖父母を呼ばない家庭は増えている
- お宮参りに祖父母を呼ばない場合は断り方に気をつけたい
- 祖父母を呼ぶ場合は事前に相談しておくと安心
- お宮参りで写真をとる場合はプロのカメラマンにお願いするのがおすすめ
いかがでしたでしょうか。
お宮参りのしきたりや風習は地域や個人によってかなりの差があり、時代ごとに変化してきています。
現在では必ず義両親を呼ぶと決まっているわけではなく、夫婦と赤ちゃんだけで行う家族も珍しくありません。
しきたりに囚われすぎずに、自分がどうしたいかで判断するのが良さそうですね。
今後もお宮参り以外にも赤ちゃんとのイベントはたくさんあります。
全て祖父母と一緒にというのは難しい部分があると思うので、いつかは祖父母を呼ばないという選択肢が出てくる事もあるかと思います。
これから長い人生お付き合いしていく義実家とはできるだけ良好な関係を築きたいですよね。
そんな時は伝え方や事前に相談をする事でお互いに気持ちよく赤ちゃんのお祝いをする事ができます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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