夫や妻の転勤が決まったけれど…
ついていきたくない!!
転勤する場所が遠いと当然引っ越しをしなければなりません。
住み慣れた家や土地を離れるのは不安だし、周りは知らない人ばかり…ついていきたくないと思うのは当然です。
しかし転勤を言い渡されて不安なのはパートナーも同じ。ストレートに「ついていきたくない」とは言いづらいですよね。
つい離婚を考えてしまいそうですが、転職や単身赴任など選択肢は他にもあります!
転勤だけが理由で離婚というのはちょっともったいない気がしますよね。
せっかく縁あって結婚したのですから、色々な選択肢を検討して、それでもだめだった場合に取っておきましょうね。
転勤についていきたくない!考えられる選択肢
結婚した夫婦のどちらかに転勤命令が下された場合、どのような選択肢が考えられるでしょうか。
ひとつずつ見ていってみましょう。
単身赴任する
転勤についていきたくない場合、転勤を命じられたパートナーに単身赴任をしてもらうという選択肢が考えられます。
家事の負担や生活費が二重でかかることなど、マイナスイメージの目立つ単身赴任ですが、実はメリットも多いのです。
転勤について行きたくない場合、こういったメリットを伝えて単身赴任を勧めてみるのも一つの手かもしれません。
<メリット①:仕事だけに集中出来る>
一緒に暮らしていると家事や育児など、仕事の他に気にかけなければならないこともたくさんあります。
単身赴任で家から離れている場合、これらのことから解放されて自由に仕事に集中して打ち込むことができます。
<メリット②:時間を気にせず遊びに行ける>
単身赴任中は家族の目がありませんので、独身時代に戻ったかのような自由時間を手に入れることができます。
普段は帰りが遅いとパートナーに小言を言われてしまう人でも、単身赴任中はそんなことを言う人はいません。
気兼ねなく休日を楽しんだり、休息にあてるのも良いでしょう。
<メリット③:家事や食事も自分の分だけで済む>
一緒に暮らしていると家事や食事も相手に合わせなければなりません。
単身赴任中なら自分の好きなタイミングで家事をして、食事も自分の好みだけ考えれば良いのです。
どれだけ洗濯物を溜め込んでしまっても、文句を言う人はいません。これも一つのメリットと言えます。
<メリット④:家族のありがたみを感じられる>
毎日一緒に生活している家族。一緒にいることが当たり前になってしまい、その大切さやありがたみが薄れてしまうこともあるのではないでしょうか。
単身赴任により一人で暮らすことで、家族が一緒に暮らせるありがたみを感じる事ができる良い機会になりますよね。
時には家族に面と向かって感謝を伝えるのも、絆が深まって良いですよ♪
転勤を断る
転勤についていきたくない場合、パートナーに転勤を断ってもらう選択肢です。
ほとんどの会社の場合、就業規則に転勤のことを定めているため転勤を断ることは難しいです。
しかし、従業員の生活に必要な配慮を欠いた転勤辞令は断る事ができる場合があります。
例えば親の介護や、ご自身の通院など特別な事情がある場合は転勤を断る事ができる正当な理由になります。
転勤についていきたくない場合、こういった事情がないか考えてみるのも良いと思います。
転職をする
転勤についていきたくない場合、また理不尽な転勤を強いられるような場合は転職することを検討するのも良いでしょう。
転勤を理由に退職する場合、断るに値する正当な理由があるにも関わらず転勤を命じられると会社都合の退職になります!
自己都合退職と会社都合退職では、失業手当などの面でかなり違いが出ます。
転職活動を有利に進められるなどのメリットもありますので、できるだけ会社都合退職になるようにしたいですね。
今の仕事を辞めてついていく
転勤についていきたくないけれど、転職も単身赴任も無理!という方は、今の仕事を辞めてついていく事も選択肢に入れるのも良いですよ。
交友関係や生活基盤がリセットされてしまう、マイホームを購入しにくい、キャリアが分断されてしまう…などと悪いことばかりに目が行きがちです。
しかし、発想を転換すれば良いこともあります!
例えば、新しいことを始めるチャンスになったり、逆に色々な職種にチャレンジする機会になったり、新たな人たちとの出会いもあります!
家族というチームが一丸となって、転勤生活を乗り越えるというのも選択肢の一つですよ♪
離婚をする
転勤についていきたくない…どの選択肢も選べないし、価値観も合わない。そうなると頭をよぎる「離婚」の文字。
特にパートナーに転勤が多く、何回も繰り返している方はうんざりしてしまうかもしれません。
もちろん、これも立派な選択肢の一つとなり得ます。
しかし当然ながら、離婚するというのは簡単なものではありません。
あらゆる可能性を排除して、それでもダメなら…という最後の手段に取っておきましょう。
転勤についていきたくないのは妻のわがままなのか?
夫の転勤についていきたくない…専業主婦の妻の場合、これはわがままになるのでしょうか?
これについては賛否が分かれるところだと思います。
妻が仕事をしている場合、妻のキャリアや収入に対する影響を考えれば「ついていきたくない」という思いがあるのは自然なことです。
しかし、妻が専業主婦の場合「夫に養ってもらっている立場なのだから、ついていって然るべき」という意見が多くなるようです。
土地勘がない土地へ転居する不安
夫の転勤についていく場合、自分が希望した転居なら住む地域は自分で選ぶことができます。
しかし、転勤の場合はそうは行きませんよね。
夫の赴任先で住むという選択を強いられることになります。
どんな土地かもわからない、普段買い物をするスーパーは近くにあるのか、子どもの学校はどんなところなのか…不安が募りますよね。
頼れる人がいない不安
夫の転勤についていく場合、現在付き合っている友人たちとは離れてしまいます。
転居した先でまた新たなコミュニティを作らなければなりません。
また、妻の実家などが近くにある場合、祖父母のサポートも受けられなくなります。
これは子どもがまだ小さい場合などは大きな痛手になりますよね。
夫が仕事で忙しく帰りも遅い場合、家事育児に対する夫のサポートは期待できません。
頼れる大人が近くにいないというのは、妻の精神的・身体的に大きな負担になります。
これらを考えると、転勤についていきたくないというのは、専業主婦であっても単なるわがままで済ませて良い事ではないと私は思います。
転勤についていきたくない場合子供の事を理由にする
転勤についていきたくない場合、子供がいる家庭は子供の事を理由にするのも方法です。
実際、子供がいる家庭の約4割は転勤についていきたくないと、単身赴任を選択しているようです。
子どもがいる家庭でも約6割は一緒に「ついていく」と回答しましたが、約4割は「単身赴任」を選択していました。「ついていかない」理由は、「自分の仕事があるから」が58.8%でトップ。次いで、「子どもの学校を変えたくないから」が39.2%で、やはり子どものいる家庭では、子どもの学校などを配慮して単身赴任を選ぶケースが若干多くなるようです。
引用 マイナビニュース
子供のいる家庭では、転勤するとなると、学校のことやお友達のこと、塾や習い事など考えなくてはならないことはたくさんあります。
子供が乳児や幼児など、まだ小さいうちか独立したあとならば一緒についていくが、小学校~大学生など「転校」をしなければならない年齢ではついていかない場合が多いようです。
【Q.ついていかない理由として「子どもの学校を変えたくないから」と答えた方にお聞きします。子どもが何歳であれば、転勤に一緒についていきますか?(いきましたか?)】
乳児……55.0%
引用 マイナビニュース
幼稚園・保育園……40.0%
小学生……15.0%
中学生……10.0%
高校生……0.0%
専門・大学生……20.0%
社会人……20.0%
子どもの年齢にかかわらずついていかない……20.0%
子供にとって「転校」というのは、その子の交友関係などを考えると大きな試練となりますよね。
進路や受験にも影響が出るでしょうし、その子の人生にとって転機となるかもしれない大きな岐路です。
転勤が何回も続くと、地元と呼べる場所がなく悲しい思いをすることもあり、そうなると転勤についていきたくないと思うのも仕方がないと言えます。
私自身は転校をしたことがないので、生まれ育った地元がありますし、幼なじみと呼べる友人もいます。
地元と呼べる場所がないという事を想像すると、やっぱり少し寂しい気もします。
パートナーに転勤についていきたくない理由を聞かれた場合、子供の教育や友人関係への影響が心配、というのも一つの理由になりそうですね。
転勤についていきたくない時は離婚するしかない!?
どうしても転勤について行きたくない!!
単身赴任や転勤を断ることも考えたけれど意見が合わず、話し合いをきっかけに夫婦は険悪ムードに…そうなってしまったら離婚を考えても良いかもしれません。
特にパートナーが転勤族で、定年までそんな生活が続くとなるとうんざりしてしまいますよね。
しかし実際に、転勤が嫌だからという理由で離婚できるのでしょうか?
調べてみたところ、双方が合意すれば転勤が嫌という理由でも離婚することができます。
ただし、夫が離婚に合意せず離婚裁判になった場合、民法で定めた離婚理由が必要になります。
民法で定めた離婚理由とは以下のようなものがあります。
- 不貞行為(不倫など)
- 悪意の遺棄
- 三年以上の生死不明
- 回復の見込みのないほどの強度の精神病
- その他婚姻を継続し難い重大な事由
離婚裁判になった場合、「転勤が嫌だから」という理由だけでは離婚することは難しくなるでしょう。
転勤というのは会社の決定であるため、妻も夫に協力するということが前庭になっています。
転勤そのものが裁判で離婚を認める理由になるとはいえないようです。
では、転勤についていきたくないけれど離婚もしない場合、どのように解決したら良いのでしょうか。
離婚を考えるならもう一度よく話し合う
転勤というのは、夫婦の人生設計に大きな影響を及ぼす事柄です。
ついていきたくない気持ちが膨らんで離婚を考えるほどなら、夫婦で人生設計をもう一度見直すことをおすすめします。
離婚を考えてしまうほど深刻に悩んでいるのなら、その気持ちを素直にパートナーに打ち明けて、転職なども視野にいれて考えるべきです。
転勤は夫婦だけでなく、子どもの教育や住宅の購入、パートナーの仕事など相手の人生にも大きな変化となります。
あとになって後悔のないようによく話し合い、場合によっては会社へ相談することも検討してみましょう。
単身赴任も検討する
転勤が嫌でついていきたくないなら、単身赴任を選択するというのもひとつの方法です。
単身赴任ならばパートナーや子どもは住み慣れた場所での生活が継続できるので、転勤に伴うストレスから解放されます。
離れて暮らすことで改めて家族のありがたみを感じることができ、転勤が原因でギクシャクした夫婦関係も改善するメリットもあります。
残された方はワンオペで家事や育児をしなければならないため負担は大きくなりますが、住み慣れた環境なら周りの協力も得やすいですね。
まとめ
- 転勤についていきたくない場合、単身赴任や転勤を断ることも考えられる
- 転勤についていきたくない場合、転職も検討してもよい
- 転勤についていきたくないのは妻のわがままとは言い切れない
- 転勤についていきたくない場合、子供の転校や交友関係の変化を理由にするのもあり
- 転勤にどうしてもついていきたくない場合、離婚を考えるのも一つの選択肢
- 転勤が嫌という理由だけで離婚することは難しい
パートナーの転勤を聞かされると、まず頭の中が真っ白になってしまいますよね。
ついていく場合、引っ越しの作業や手続き、子供の転校や自分の仕事の事など、考えることはたくさんあります。
まずは自分の本当の気持ちを整理して、パートナーとじっくり話し合ってみてくださいね。
夫婦の数だけ選択肢があると思います。
どんな選択をしても、「今より良くしよう♪」と前向きな気持ちでいることも大切ですよ!
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