冷凍と冷蔵の荷物って一緒に送るのって大丈夫?
なんとなく大丈夫そうだけど、いまいち心配…。そもそも冷凍と冷蔵の荷物って何が違うの?
ちょっと急いでるからとりあえず、手軽に冷凍と冷蔵を一緒に送る!
どうすればいい?
この記事を読んでいるみなさんには、上記のようなお悩みはありませんか?
普段何気なくみなさんが使用している宅配便ですが、ふと冷凍と冷蔵の違いや、一緒に送っていいのかを考えてしまうと「ちょっと答えはいまいち…。」という方も多いはず。
そこで今回は冷凍と冷蔵の荷物を一緒に送ることについて、その考え方や配送方法や料金比較、注意点などについて紹介していきます。
もし、冷凍と冷蔵を一緒に送っていいか悩んでいる方は是非参考にしてみてください!
送る際に意外と見落としがちなのが、保冷剤。小さいのばかりが冷凍庫に転がっている…、なんてことはありませんか?(我が家のように…)
そんなときは、ひとつ大きな保冷剤があると便利ですよね。
冷凍と冷蔵の荷物を一緒に送ることはできる?
まず、初めに「冷凍と冷蔵の荷物は一緒に送ることが出来るのか?」の疑問について考えてみたいと思います。
まず結論から言うと、基本的には中の荷物の鮮度のことを考えてしまうと、冷凍と冷蔵の荷物を一緒に送ることはあまりおススメできません。
特に食品系は温度管理が必要になるので、基本的には、なおさら避けたほうがよさそうです。
よく配送費を抑えたいということで一緒に送りたいという意見もありますが、後ほど紹介するように冷凍と冷蔵の配送システムでは、温度帯が異なります。
そのため荷物に合わせて微妙な温度調節することが難しく、それが一緒に送ることが難しい理由です。
温度が違えば、片方が凍ってしまったり、溶けすぎて鮮度が落ちてしまう可能性が高くなります。
そして最悪の場合、配送されても中の荷物が食べることのできない状態になってしまうこともあります。
実際、私も親族から送られた荷物で冷凍と冷蔵、さらに常温の荷物が一緒に送られてきた時、残念ながらほとんど食べることが出来ない状態になってしまったことも…。
送る側からしても、せっかく送った荷物が食べられないようになってしまうのは残念ですよね…。
また、中の荷物をダメにしてしまった場合、再度買いなおしたり送りなおしたりすることを想定すると、送料よりも大きな金額がかかってしまうことも考えられます。
ちなみに冷凍品や冷蔵品を多く扱う通販の会社でも、冷凍と冷蔵を分けて送るようにしているところも多いので、食品の品質にこだわるのであれば分けたほうが無難です。
こうしたことを考慮すると、急いでいたり極端に配送料を抑えたいなど、特別な希望がない限りは、冷凍と冷蔵を一緒に送ることは避けておきましょう。
冷凍と冷蔵を一緒に送るのを諦めたくない時はクール便をもっと詳しく知ろう!
それでは、「それでも緊急!どうしても冷凍と冷蔵を一緒に送るようにしたい」という場合にはどうすればいいのでしょうか?
上記でもお伝えしたように、冷凍と冷蔵の配送システム(基本的には保管する際の温度帯)が異なります。
そのため、どうしても一緒に送ることをあきらめたくない場合は、その点の注意が必要です。
ちなみに冷凍と冷蔵の配送方法をまとめてクール便と呼びます。
ここからは、冷凍と冷蔵の配送を指すクール便(基本的によく使用される3社:ヤマト運輸、佐川急便、郵便)と、実際に送る際の注意について説明します。
どの配送会社を使おうか迷われている方は、ぜひ下記を参考にしてみてください。
クール便の温度帯
ヤマト運輸 | 佐川急便 | 日本郵便 | |
名称 | クール宅急便 | 飛脚クール便 | チルドゆうパック |
冷蔵 | 0~10℃ | 2~10℃ | 0~5℃ |
冷凍 | -15℃ | -18℃(以下) | 取り扱いなし |
ここで注意するのは、日本郵便はチルドしか受け入れないということ。
冷凍の荷物はそもそも受け付けていないので、配送を依頼する際は送るものが冷凍ではないかの確認が必要です。
ヤマト運輸と佐川急便では、冷凍と冷蔵のどちらの温度帯でも受け付けています。
基本的にはサービス内容と、営業所の立地などの使いやすさを比較して決める事がおすすめです。
クール便の重量帯
ヤマト運輸 | 佐川急便 | 日本郵便(チルド便) | |
60サイズ | 2kgまで | 2kgまで | 25kgまで |
80サイズ | 5kgまで | 5kgまで | 25kgまで |
100サイズ | 10kgまで | 10kgまで | 25kgまで |
120サイズ | 15kgまで | 取り扱いなし | 25kgまで |
140サイズ | 取り扱いなし | 30kgまで | 25kgまで |
150サイズ | 取り扱いなし | 取り扱いなし | 25kgまで |
ここで特徴的なのは、日本郵便のほうが重量が重い荷物も受け入れ可能な点です。
「荷物のサイズはそこまで大きくないけど、重さが…。」という場合は、郵便を使用することがいいかもしれません。
また、運送会社によっては対応していないサイズがあることにも注意が必要です。
それぞれ三社比較して、その時にあったサイズと重さでどこを使うのか、選んでみるのもありです!
ちなみにこのサイズとは、荷物の三辺を合計して出すことができます。
荷物を預ける際や、集荷をお願いする際はあらかじめこのサイズを計算しておくと、料金もあらかじめわかって、スムーズに送付の手配が進むようになります!
クール便の料金帯
ヤマト運輸 | 佐川急便 | 日本郵便(チルド便) | |
60サイズ | 1,150円 | 1,045円 | 1,095円 |
80サイズ | 1,370円 | 1,375円 | 1,460円 |
100サイズ | 1,720円 | 1,826円 | 2,005円 |
120サイズ | 2,270円 | 取り扱いなし | 2,265円 |
140サイズ | 取り扱いなし | 20kg/2,563円 30kg/2,783円 | 3,160円 |
150サイズ | 取り扱いなし | 取り扱いなし | 4,160円 |
送料は送り元、送り先の地域によって変動しますが、ここでは簡単に関東から関東までの送料で比較してみました。
軽い重さでサイズも小さければ、ヤマト運輸や佐川急便でも問題なく送ることはできそうですが、重量が少し重い場合は、日本郵便での送付も検討してもよいでしょう。
また、サイズが大きいものは日本郵便での取り扱いのみ対応していることもあるので、サイズ感で困った場合も日本郵便なら送れるかもしれませんよ。
ただ、冷凍の荷物は対応していないので、冷凍でサイズが大きい荷物を送りたい場合は、ヤマト運輸や佐川急便のサイズまで小分けする必要もありそうです。
冷凍と冷蔵を一緒に送る方法3選はこれ!
さてここまでは、大きくクール便としてくくられてきた冷凍と冷蔵の配送方法を、各社の特徴を温度帯、重量帯、料金帯の観点から比較してきました。
次は実際に冷凍と冷蔵の荷物を一緒に送る際の注意を述べていきます。
これは冷凍単体、冷蔵単体で送る際でも使えることなので、そんなときもチェックしてみてくださいね!
ここでの「冷凍と冷蔵の荷物を一緒に送る」とは、冷凍と冷蔵の荷物を一緒にして、冷凍の温度帯で送る場合を想定しています。
大切な点は大きく分けて、下記の3点です!
- 配送受付の場所
- 梱包方法
- 荷物の予冷と保冷
それでは1つずつ見ていきましょう!
配送受付の場所
これは冷凍と冷蔵の両方に関わることですが、冷凍や冷蔵の荷物の配送受付は、近くの営業所か郵便局のみで行われています。
コンビニでは行っていないので、持って行っても受け取ってもらえないため注意が必要です。
これは配送荷物を受け取った後、営業所などでは必ず裏側で冷凍庫や冷蔵庫で保管を行っており、コンビニではその機能が無いため受け付けていないと考えられます。
営業所で配送受付が済んだ荷物は、午前中に1回、午後に2回ほどのペースでより大きな配送センターに各地からトラックで集められ、配送先の方向へ仕分けされていきます。
そのトラックが来るまでは各営業所で、荷物を一定の温度で保存する必要があるため、こうした保管方式をとっているのです。
また、上記で紹介した各運送会社では、個人宅へ訪問し冷凍と冷蔵の荷物の集荷も行っています。
営業所が遠ければ遠いほど、個人て持ち込む場合は移動するにも時間がかかってしまい、冷凍や冷蔵の荷物の温度がどんどん上昇してしまいます。
そのため近くに営業所がないという方は、集荷サービスを利用してみてもいいでしょう。
梱包方法
梱包方法には大きく分けて、段ボールでの梱包と発泡スチロールの梱包が挙げられますが、基本的には段ボールでの梱包がおすすめです。
一見すると発泡スチロールの梱包も良いかと思われますが、発泡スチロールには、段ボールよりも外の冷気を通さないという問題があります。
そのため上記のような一定の温度での保管のことも考えると、やはり段ボールがいいとされています。
また、梱包に使用するのはできれば、ダブルカートン(断面が二層式になっている段ボール)がいいかも。
この種類の段ボールを使用する事で、例え濡れてしまったとしても、段ボールの強度を保つことができるからです。
しかし、段ボールで梱包する際は、天面の強度には注意が必要です。
天地無用や上積厳禁の表示があったとしても、荷物の仕分けの際やスペースの関係上、短時間だけ上に荷物を置かれてしまうことがあります。
その時に体積は小さくとも、見かけによらず重い荷物を載せてしまった場合、強度が弱い場合は天面が抜け、中の荷物が壊れてしまうなどの影響が出てしまいます。
その様なケースを防ぐために、荷物をつめた後に天面にスペースが空いている時は、タオルなどを使ってそのスペースを埋めましょう。
タオルは吸水性があるので、冷凍と冷蔵の温度差で結露が発生した場合も、少しは水を吸収してくれます。
冷凍と冷蔵の荷物の温度差が大きく結露が心配な場合は、下にもタオルを敷くこともありです!
荷物の予冷と保温
冷凍と冷蔵の荷物を送る際には、送る前に荷物をある程度冷やしておくこと(予冷)が必要になります。
これは荷物の運送に関して、クール便の場合は冷たい温度を保って運ぶことは可能ですが、受け取り時の温度からさらに冷却をすることはできないことに由来しています。
ヤマト運輸の公式サイトによると、冷蔵商品では0~10℃で6時間以上、冷凍商品では-15℃以下で12時間以上の予冷が必要とされています。
荷物を送る際はこの予冷をしっかりと行って、荷物の鮮度を保つように工夫するようにしましょう!
ちなみに、もし冷凍と冷蔵の荷物を一緒に送ると想定した場合、冷凍の温度帯の中では逆に冷蔵の荷物は冷えすぎてしまう可能性があります。
こうしたことを考慮し、冷蔵の荷物には十分予冷した後に、入れ物を厚くしたりタオルを巻いたりして、温度変化をなるべく受けない工夫(保温)が必要となります。
どうしても冷凍と冷蔵を一緒に送りたい場合は、上記のやり方を何回か試して、良い方法(タオルの巻き方、入れ物を工夫するのか)を探してみることが良さそうです!
冷凍と冷蔵を一緒に送るのが難しいなら常温はどう?
ここまでは冷凍と冷蔵を一緒に送ることができるのかと、どうしても送りたい場合どうするのかに関して、述べてきました。
最後にここからは、冷凍と冷蔵を一緒に送る場合とよく並んで質問される、「常温を一緒に送ることができるのか」についても書いていきます。
こちらは一緒に送る物によっても変わってくることもあるので、整理して考えていきます。
考えられるパターンは下記の2つ。
- 冷凍と常温を一緒に送る
- 冷蔵と常温を一緒に送る
それではそれぞれ見ていきましょう!
冷凍と常温を一緒に送る場合
まず、冷凍と常温を一緒に送る場合については物を選び、少量であれば可能です。
文房具や、ちょっとした小物、布系のものであれば特に影響は出ないと考えられるので、ちょっとした隙間に入れることなどはできるかもしれません。
しかし、冷凍のものと一緒に送る場合は、結露で濡れてしまうものは避ける必要があります。
紙でできているものや、電池などを同梱した電子機器は、送付後に形状が変化してしまったり、壊れてしまうことがあるからです。
また、基本的に食品に関しても温度の差があまりにも大きく、常温の荷物に影響が出てしまうことから、一緒に送ることはおススメできません。
常温の物の中には一度冷凍されてしまうと、味が落ちたり食感が変わってしまうものもあります。
そのほかにも、炭酸水や缶詰めなども冷凍してしまうと破裂の危険性があることから、冷凍で送ることは危険です。
本当にこの組み合わせで送っても問題ないか知りたい場合は、受付の際に相談してみることも大切。
迷ったら窓口の方やドライバーの方に一度、確認してみましょう。
ちなみに食品を扱う通販サイトでも、冷凍と常温を一緒に送ることは避けるケースが多いです。
サイトの注意書きのところでは、分けて送るため送料も別途かかることが記載されているサイトもあります。
冷蔵と常温を一緒に送る場合
次に、冷蔵と常温を一緒に送る場合ですが、こちらも基本的には少量であれば一緒に送ることが可能です。
温度帯の差もそこまで大きくないことから、冷凍よりも幅広く、多くの物を一緒に送ることができます。
冷蔵と常温を一緒に送る際に大切になるのは冷蔵と常温の荷物のバランスと、荷物の中での物の配置です。
冷蔵と常温のバランスに関しては、常温の荷物が多すぎてしまうと、いくら予冷を頑張っても、常温の荷物に冷気が吸収されてしまうことがあります。
基本的には冷蔵の荷物が多めでなるべく冷気を保てるようにしておきましょう。
また荷物の中でも物の配置に関しては、保管されている際の状態を想定して配置するのがいいですよ!
上記でも紹介したように、段ボールで梱包すれば冷気は通りやすいので、外側に冷蔵の物を多めにするなどの工夫をしてみましょう。
荷物の中でも重さの偏りがあると運びにくかったり、底が抜けやすくなってしまうこともあるので、そのあたりのバランスも考えながら調節してみるとばっちりです!
以上、いかがだったでしょうか?
冷凍と冷蔵よりも常温のほうが温度の縛りがないので、もう少し一緒に運びやすい印象もあります。
しかし中の荷物の品質を考えると、常温の荷物を大量にして一緒に送ることは避けたほうがよさそうです。
やはり食品のように品質が一番の場合は、分けて送るようにしましょう。
まとめ
- 冷凍と冷蔵を一緒に送ることは、緊急時以外おススメできない
- 冷凍と冷蔵では温度帯が違うのが、一緒に送ることが難しい理由
- 冷凍と冷蔵の荷物を送るときはクール便を使おう
- クール便は3社比較してケースに合わせて使うのが大事!
- 冷凍と冷蔵の荷物を一緒に送るときは梱包にも注意して!
- 荷物の予冷も忘れずに!
- 冷凍と常温、冷蔵と常温でも送れるものがあるかはチェックが必要
みなさん、どうだったでしょうか?
今回は冷凍と冷蔵の荷物は一緒に送ることが出来るのか、その理由とクール便の仕組みと宅配便業者の比較、常温も一緒に送る場合はどうなるのかについて紹介してみました。
荷物を送るときは、お中元やお歳暮なども含めて、相手のことを思って送ることが多いですよね!
そんな気持ちを表す荷物だからこそ、ちゃんと問題なく届いて相手には楽しんでほしい。
記事を書きながらそんな気持ちになっちゃいました!
それではみなさん、また次の記事でお会いしましょう!
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